ミント王女の失踪日記 ~後日談編~ Part5

ミング熱帯雨林区 PM1:30

「もうこんな時間か・・・・・・姫様ももうここに着いておられる時間帯・・・・・・」

「ラファエル様ぁ・・・・・・もう帰りましょうよぉ・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

 ミング熱帯雨林区に入って早1時間が経った。この間に親衛隊はかなりの数の昆虫系生物との戦闘をしておりその士気は完全に下がりきっていた。もはや姫様捜しをする気になっているのはラファエルくらいである。

「ラファエル様ぁ・・・・・・姫様も虫が苦手なようなのですからこんなとこには来ませんよぉ・・・・・・もう帰りましょうよぉ・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

 流石のラファエルもうんざりという顔をしている。するとそれを見かねたラファエルの一番信頼する部下がラファエルに近づいてきた。

「・・・・・・ラファエル様、これ以上はラファエル様の士気に関わるでしょう。我々はここで帰ろうと思います」

「・・・・・・」

「ラファエル様と共に職務を全うできないのは親衛隊員としてラファエル様にも姫様にも大変申し訳なく思います・・・・・・ですが・・・・・・」

「・・・・・・すまないな、お前にはいつも苦労をかける」

「・・・・・・残りの親衛隊を私が率いて撤収することお許しいただけますか?」

「・・・・・・ああ」

 ラファエルは親衛隊員の要請を受け入れた、そして

「今から親衛隊の指揮権をこいつに委譲する」

 という宣言をし、その後その親衛隊員から

「これよりシュヴァレスク城に帰還する。帰りたいものはついて来い!」

 という指示が飛んだ。続々とその親衛隊員のもとに集まっていく

「・・・・・・では隊長、失礼します・・・・・・お気をつけて・・・・・・」

「・・・・・・ああ、お前もな」

 親衛隊員はそう短く声をかけると残りの親衛隊員を率いて帰っていった。後にはラファエルだけが残される

「・・・・・・一人・・・・・・か、だが一人でも姫様を捜してみせる・・・・・・!」

 ラファエルはさらに森の奥へと足を踏み入れようとした。そのとき先ほどまで聞こえていた風で木々の揺れる音とは違う、虫の羽音のようなものが聞こえた。しかもかなり大きい音である。先ほどまで親衛隊員が多くいたために気付かなかったのか、それともラファエルが一人になったのを見計らっていたか、音を立てている主は確実にこちらに近づいてきている。

「・・・・・・姫様がターゲットにしている魔物だろうか・・・・・・いいだろう、シュヴァレスク王国王女親衛隊副隊長ラファエル!私が相手になるぞ・・・・・・!!」

 ラファエルは大音声で名乗りを上げた、するとそれを聞きつけたかのようにラファエルの前に羽音の主が姿を現した。漆黒の鎧のような立派な甲殻にいかにも鋭そうで形のいい大顎を持っているクワガタムシであった。しかしそのサイズは世間一般で見られるクワガタムシとは大きさが明らかに違っていた。自慢の大顎だけでラファエルの体の2倍以上はあった。全長でいけば10メートルはくだらないだろう。そんなクワガタムシがラファエルの前に土煙を上げながら降り立った。

「・・・・・・ちょっと待ってくれ・・・・・・なんだよこの大きさは・・・・・・!!」

 ラファエルはその大きさに完全に圧倒されていた。それでも取りあえず手始めに構えていた剣で攻撃してみたが全く効いている様子が無い。完全に甲殻に阻まれてしまっているようだ。

「・・・・・・どうやって倒せと言うんだ・・・・・・こんな硬い敵武器攻撃では・・・・・・」

 そういう間にクワガタは突進してきた。上手く足の間を通り抜けて逃げることができ、クワガタはラファエルの後ろに立っていた木に激突しその木を楽々と押し倒した。根まで掘り上がってしまうほどの圧倒的力であった。

「パワーは見ての通り圧倒的・・・・・・素早さもそこそこあるがその図体の大きさから小回りは利かないようだな・・・・・・攻撃は当たらずに済みそうだがこちらの攻撃は通らない・・・・・・消耗戦になれば体力差で圧倒的に不利・・・・・・どうしたものか・・・・・・」

 ラファエルは体勢を整えつつ冷静に分析をした。するとクワガタは今度は自慢の大顎で挟み込んできた。それをしゃがみ、その後横に転がって回避した。クワガタの攻撃はどれも見るからに当たれば即死級である。とにかくそれらを集中して避け続ければ活路が見出せるかもしれない、そう思ったラファエルはただひたすらに攻撃の回避に専念していった。


ミング熱帯雨林区 PM1:50


「・・・・・・・・・・・・おかしい・・・・・・姫様が約束の時間を30分過ぎても現れないとは・・・・・・」

 ラファエルがクワガタと戦闘を始めて20分が経った。日頃から鍛錬を欠かさず、また姫様捜しに出撃しているためかラファエルのスタミナはかなりのものであり、まだまだ余裕そうな顔をしていた。そしてラファエルは予告どおりの時間に来ないミントの身を案じ始める余裕もできたようだ。確かにミントが予告していた時間はPM1:20であり、もう既にその時間から30分が経っている。これまで一度たりとも予告の時間に遅れてミントがやってきたことは無かった。

「姫様の身に何かあったのか・・・・・・それとも・・・・・・」

 ラファエルはクワガタの前足で引っかく攻撃をうまく避けつつ考えを巡らせていた。ラファエルは何度もミントの戦いを見てきているので彼女の実力は大変よく分かっているつもりである。彼女ならこのクワガタ相手でも1人で片付けてしまえるだろう、それに万一そうだったとしてもミントが魔物にやられたとは思いたくない。そうだとすれば・・・・・・

「・・・・・・・・・・・・こいつ並みの魔物が・・・・・・もう1体いるとでも!?」

 ラファエルはその結論に至った。こいつは本来ミントが倒す予定の魔物ではなくまた新しい魔物であり、ミントは既にこれと同じくらいの敵と戦っている。ということは・・・・・・

「・・・・・・これは私が倒すしかないのか・・・・・・」

 改めて巨大なクワガタと向かい合うラファエル。結局対策は見えてこなかったが、甲殻は硬く、素早いが小回りは利かない、そして攻撃は当たったら死ぬ、といったことは分かった。

「・・・・・・この辺の木とかは使えないだろうか・・・・・・」

 ラファエルは周囲を見回すと先ほどからクワガタが倒し続けている木が目に入った。ラファエルはクワガタの攻撃を避け続けつつその活用法を考えていった。

「・・・・・・!!よし、この手を試してみるか・・・・・・」

 やがてラファエルは何かを思いついたようで行動に移った。





どうも、年内最終更新(予定)のラヴィスです。2012年ももうおしまいです・・・・・・

いやぁ、親がパソコンをよく使うので思うように更新ができないのですよ・・・・・・その結果やらなければいけない企画等々がどんどんたまっていく始末・・・・・・

・クリスマス&年末年始合同特別企画

・失踪日記後日談編の完結

・座談会編2本

・各種設定等

こんな感じにたまっております・・・・・・はい・・・・・・

因みに私は別枠で年末特別企画を進行中です。何をしているのかというと

ポケモンHG バトルステージ特別編

・・・・・・というものですよ。今年は来年巳年ということもありましてお題は“アーボ”です。因みに目標としては

ケイト(50人)を抜くことです

まぁキャタピーで50人抜きをした私にとってアーボで50人抜きをするくらい問題ないと思うのですが・・・・・・準備が大変ですね。あ、因みにこれ以外でも様々なポケモンでバトルステージに挑戦してみたりしますのでリクエストとかあったら適当にどうぞ・・・・・・(因みにトランセルは41人で挫折、コイキングは46人で挫折等々無理なこともありますし・・・・・・ソーナンスとかメタモンとかはちょっと無理がありますのでそういうの抜きでお願いしますね・・・・・・)

それでは皆さん、来年もよろしくお願いしますね!

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不定期開催ミニコーナー ~長閑な座談会編~ 白銀騎将ミーナ(後編)

不定期開催ミニコーナー ~長閑な座談会編~ 白銀騎将ミーナ(後編)

Ra:ラヴィス Lu:ルミナス Mi:ミーナ Ne:ネレイス



Ra さ、これからは“白銀騎将”としてのミーナにいろいろと話を聞いていこうか

Mi よろしくお願いします・・・・・・

Lu まあまずは・・・・・・鎧姿のミーナさんも大変美しいですよね・・・・・・

Mi そ・・・・・・そんなこと・・・・・・ありがとうございます・・・・・・////

Ra まぁ確かにオペレーター姿のミーナはできる女って感じがして魅力的だが、それとは別の魅力を感じるな

Mi ラヴィスさんまで・・・・・・恥ずかしいですよ・・・・・・////

Ra まぁ白銀騎将としてのミーナに迫る上で挙げられそうなのはやはり双子の兄の存在だろうな・・・・・・

Lu ミーナさんと対になる者として“黄金騎将”とも言われる神界八将の騎神ヘリオス・・・・・・ですね

Mi 兄上は私にとって立派な存在です・・・・・・私が剣を取ったのは自分の身を最低限守れるようにすることもそうでしたが・・・・・・一番の理由は兄上のお役に立ちたかったからです・・・・・・

Ra ・・・・・・・・・・・・

Mi 兄上はいつもいつも戦場の最前線に立って戦っておられました・・・・・・時には酷い怪我をして帰ってくることだってありました・・・・・・そんな兄上を私見てられなくて・・・・・・兄上のお傍で一緒に戦えたら私が兄上を守ろうと・・・・・・

Ra (チラッとルミナスの方を見る)

Lu ・・・・・・♪

Mi でも・・・・・・いざ剣を学び戦場に立ってみれば・・・・・・本当に過酷なところでした・・・・・・自分の身を守ることで精一杯、兄上を守ることはおろか兄上に守られ足を引っ張っているような状態・・・・・・本当に申し訳なかったです・・・・・・

Ra まぁ戦場は生半可な気持ちで立つ場ではないからな。・・・・・・だがお前は違うだろう?お前はヘリオスの役に立ちたいと言う確固たる思いがあった、・・・・・・だからお前は立派な戦い手となり今こうしてSkyBlueの要職に就けている・・・・・・だろ?

Mi はい・・・・・・兄上や友達のエミリオ、そして将軍様をはじめとする皆さん方のおかげで今私はこんな大役を務めさせて頂いてます。・・・・・・本当に感謝していますよ

Ra 何、気にするな・・・・・・しかしどうしても気になるんだが・・・・・・

Mi ・・・・・・?

Ra ・・・・・・お前ってブラコンなのか・・・・・・?

Mi !!・・・・・・そ・・・・・・そんなことは・・・・・・!!////

Ra そうか・・・・・・?まあヘリオスの役に立ちたいからってあまりくっつきすぎるなよ、こうやっていらん疑いをかけられるからな

Mi は・・・・・・はい、気をつけます・・・・・・////

Ra ・・・・・・兄上・・・・・・かぁ・・・・・・

Lu ・・・・・・ラヴィス様・・・・・・

Mi ・・・・・・?

Ra ・・・・・・気にしないでくれ

Mi は・・・・・・はい・・・・・・?

(ネレイスから通信が来たようだ)

Ra おっと、ここでまたアンノウン=パークのネレイスと中継がつながったようだな

Lu 現場のネレイスさ~ん!

Ne ・・・・・・は~い、こちら現場のネレイスで~す・・・・・・(モニターに姿が映る)

Ra ・・・・・・どうしたんだ、その状態・・・・・・

Lu とても・・・・・・おいしそうです・・・・・・

(ネレイスは全身蜂蜜らしきものでベトベトになっていた)

Ne そういうのやめてよ・・・・・・本当に魔物のおやつになっちゃうよこれじゃあ・・・・・・

Ra ・・・・・・何があったかを聞こう

Ne ・・・・・・巣を取り除こうとしたらまだ一匹残ってたもんで咄嗟にボウガン撃っちゃって・・・・・・

Ra 巣ごと撃ち抜いて見事に蜂蜜の雨を浴びたと

Ne そういうこと~・・・・・・

Ra 了解~、魔物のおやつになる前に気をつけて帰ってこい、後・・・・・・頭とか体はちゃんと洗って服も着替えてこいよ~

Ne 了ぉ解~・・・・・・

(通信が切れた)

Mi ・・・・・・ネレイスさん・・・・・・大変ですね・・・・・・

Ra ・・・・・・あいつにとっては慣れっこだ

Lu そういえばミーナさんも前に結構雑な扱いされてましたよね・・・・・・?

Mi う・・・・・・そうでしたね・・・・・・

Ra ネレイスがいない時はだいたいお前があいつの代わりに無茶苦茶なことさせられてたもんな

Mi ネレイスさんには精霊の血があるからあそこまでのパフォーマンスができるんです・・・・・・私は普通の人間なんですからネレイスさんの真似事したら死んじゃいますよ・・・・・・

Ra ・・・・・・まあそうなんだけどな

Lu あとは・・・・・・立派な剣ですよね・・・・・・

Mi これですか・・・・・・?

Ra あぁ、装飾に拘っているが戦闘においても邪魔をすることは無い・・・・・・それにお前のその剣の扱い方を見ていると随分軽そうに振っているが・・・・・・

Mi そうでもないですよ?ルミナスさん、持ってみます?

Lu あ、はい(剣を受け取る)・・・・・・あっ・・・・・・それなりに重量感がありますね・・・・・・

Ra ふむ・・・・・・それでいてあそこまで・・・・・・か・・・・・・

Mi フィガロフォス・・・・・・兄上が神界八将騎神に就任した時に・・・・・・観測所所長となる私に贈られた剣です・・・・・・

Ra 確かにもともとはまた別の剣を使っていたよな・・・・・・

Mi あれは・・・・・・国の宝でしたから・・・・・・いつまでも持っているわけにはいかないので・・・・・・

Ra ・・・・・・確かにそうだな

(ルミナスが剣を振っている。一応しっかりと扱えているようだ)

Mi ・・・・・・ルミナスさん上手ですね。ラヴィスさんの戦いをいつも見ているからでしょうか・・・・・・?

Lu それもそうですが・・・・・・武器の扱いや特性を熟知していれば実際にそれを使う相手と相対した時にも有効に戦えると思うので・・・・・・特に私みたいな法撃士は接近戦はどうしても不利になってしまいますから・・・・・・

Mi そうですね・・・・・・

Ra 腕もなかなかのものだぞ

Lu それは・・・・・・ラヴィス様のおかげですよ・・・・・・////

Mi ・・・・・・ふふ、相変わらず仲がいいのですね

Lu はい・・・・・・////・・・・・・そういえばミーナさんにはそういう話があまり・・・・・・

Ra 仕方ないさ・・・・・・だってこいつはブラコン・・・・・・

Mi だから違いますっ!!////

Ra まぁいいさ、いい加減いいパートナー探せよ・・・・・・?

Mi ・・・・・・はい・・・・・・////

Lu あ、ラヴィス様。そろそろ時間のようです・・・・・・

Ra ん?そうか。ご苦労だったな、ミーナ

Mi あ・・・・・・はい

Ra では今回のゲストは、白銀騎将にして魔界魔族観測所ミーナでした~。また次回もお楽しみに~





次回のゲストは・・・・・・?

Aルート ??? ふぅ、疲れたぁ・・・・・・

Bルート ??? (どんなとこだろ・・・・・・わくわく・・・・・・)

どっちになるかは・・・・・・気分次第?

 

不定期開催ミニコーナー ~SS(ショートショート編)~ネレイスの不運な一日編(後編)

「ネレイス様、助かりました・・・・・・そしてシュヴァレスクの天馬隊も御協力に感謝する」

「被害は最小限に抑えられました・・・・・・こちらの方であとお手伝いするようなことは・・・・・・?」

「もう結構です。ここから先はわが国の力だけでやっていけます」

「分かりました、ではこれにて失礼させて頂きます」

 数時間後、ネレイスはシュヴァレスク王国の隣国レイシャント公国にて率いてきたシュヴァレスクの天馬隊と現地レイシャント公国の天馬隊の総司令官として魔物への攻撃から市民や街の防衛、さらには負傷者への手当てまで大車輪の活躍を見せた。その結果数軒の建物への被害と街の人を含む数人のケガ人を出す程度に被害を抑えることができたのだった。しかし流石のネレイスにも疲れが出始めているようであり、こうしてレイシャント王に仕事の終了報告をした際にも表情や姿勢には出さないように心がけてはいたものの、ところどころで疲れの色が見え隠れしていたことを一部の天馬隊員は見逃していなかった。レイシャント王から丁重にお礼の言葉を受け取り城を後にすると、すぐに隊員の点呼をとりすぐにシュヴァレスク王城へと飛び立っていった。


「あ~・・・・・・大変だったぁ・・・・・・」

 玉座の間に戻ってきたネレイスはそのまま玉座にへたり込むようにして座った。その手にはシュヴァレスク国王に依頼の完了をした際に頂いた報酬のお金が握られていた(しかしネレイスはその報酬をシュヴァレスクの天馬隊に等分になるよう配分し特別報酬として支払い、余った端金を自分のものとしていた)。飛行による移動も重なりかなりの疲労感を覚えたネレイスはそのまま玉座でうとうとと昼寝をし始めた。

「寝ている暇はありません、起きて下さい、ネレイスさん!」

 しかし寝ようと思った3分後くらいにネレイスはルミナスの声で叩き起こされた。

「あたしもう疲れてるから・・・・・・」

「魔物による被害は待ってくれません!SS-1のサンセットドラゴンが出現したようです。既にランディさんにミディアさん、そしてクロノスさんが出撃しています。囮はクロノスさんに任せられるのでアタッカーとして出撃をお願いしたいと・・・・・・あの方から・・・・・・」

「・・・・・・うぅ・・・・・・分かったよぉ・・・・・・」

 ルミナスから出撃を依頼されたネレイスは軽くあくびをし、眠い目をこすりつつ重い体を引きずるようにしながら出撃していった。


「・・・・・・ネレイス、大丈夫か?」

「大丈夫に見える・・・・・・?」

「・・・・・・いや、全然・・・・・・」

 夕焼けで赤く色づいた草原。そこに同じように夕焼け色をした翼竜がいた。その名の通り夕暮れ時になると姿を現すことが多いと言われるサンセットドラゴンだ。ネレイスはこのサンセットドラゴンの翼を狙ってボウガンを放っているが、疲れの影響か先ほどから全く当たっていなかった。一応ドラゴンの攻撃はある意味神界八将最強と言われている避神クロノスが全て引き付けて避けてくれているので問題はない。さらに言えば神界の守護障壁とも言われる神界八将鎧神ミディアも控えているために囮役は万全である。そしてそれを指揮するのは神界八将智神ランディ。的確な指示を出し有利な場を作り上げている。しかしこれだけの人材が揃っておきながら対有翼生物アタッカーとして期待されていたネレイスの疲労により思いのほか時間がかかってしまっていた。

「・・・・・・もう一人応援を呼ぶか・・・・・・」

「・・・・・・ゴメンね・・・・・・役に立たなくて・・・・・・」

 結局ランディは応援を呼ぶことにした。手早く通信端末で連絡を取ると疲れでヘロヘロになりつつあってきたクロノスの代わりにミディアを当てることにし、自身も攻撃のために槍をとって向かっていった。

「お待たせ、加勢しに来たわ!」

 そこにランディが呼んだ更なる応援――神界八将空神エミリオがやってきた。空中戦においては無類の強さを発揮するエミリオの登場で一気に戦闘は動き始めた。疲れ果てていたネレイスも何もしない訳にはいくまいと支援魔法を使いサポートに徹することにした。その結果エミリオの大活躍により何とかサンセットドラゴンの撃破に成功したのだった。

「うぅ・・・・・・終わったぁぁ・・・・・・」

 ネレイスは撃破を確認するとその場に仰向けに倒れた。そこにエミリオがやってくる。

「疲れ知らずのネレイスさんがこんなに疲れてるなんて・・・・・・」

「今日は特別キツかったんだよぉ・・・・・・」

「後は私たちが処理しておくから、今日はもうゆっくり休んで。・・・・・・もう日も落ちちゃったし・・・・・・」

「そうするよ・・・・・・」

 ネレイスはエミリオの言葉に甘えて何とか起き上がり、やっとの思いで転移魔法を使い帰っていった。


「あぅぅ・・・・・・もう・・・・・・ダメ・・・・・・」

 戻ってきて早々にネレイスはその場に倒れ伏しそうになった。しかしその体は後ろから何者かによって引っ張り上げられる。

「・・・・・・今日最後の仕事だ。A002-20にてA-2ランクのナイトメアフェザーが現れた・・・・・・暗くなれば姿を確認することも難しくなる。お前がもう疲労困憊なのは分かっているが我が援護をしてやる。・・・・・・行くぞ」

「・・・・・・ダメ・・・・・・あたし・・・・・・さっきも・・・・・・戦えなくて・・・・・・」

 ネレイスは声の主の方を振り返らずにそう言った。しかし体にも力が入っていなかったためそのまま声の主――ラヴィスに魔法陣の上に引きずられていき、強制的に出撃させられてしまった。


「・・・・・・・・・・・・!!」

 ついに口も聞けなくなってしまうほど疲れ果ててしまっていたネレイスは暗闇でなおかつ疲れで歪む視界の中気力でボウガンを撃った。その矢は奇跡的にナイトメアフェザーの翼を打ち抜き地面へと叩き落しそこをすかさずラヴィスが大剣で一閃し蹴散らした。

「・・・・・・その体でよくやった、上出来だな。・・・・・・さ、帰るぞ」

「・・・・・・・・・・・・」

 今のボウガン一発で体力だけでなく使える魔力まで全て使い切ったのかネレイスはその場にへたり込んだまま全く動かなかった。なのでラヴィスはそっとネレイスを抱え上げた。その瞬間にネレイスはぐたーっとする。

「今日はよく頑張った、明日の仕事はオフにしてやる。・・・・・・ゆっくり休んでろ」

「・・・・・・・・・・・・」

 ネレイスは言葉無くただ軽くうなずいただけであった。そしてシュヴァレスク城に戻ったラヴィスはネレイスを部屋に連れて行きゆっくりと休ませ、一晩中面倒を看てあげたのだった。







「・・・・・・ふぅ・・・・・・」

「疲れはそれなりに取れたようだな。・・・・・・でももう少し休んだ方がいいだろう、ルミナスに休暇届を出しに行ってもらった・・・・・・だからゆっくり休め」

「・・・・・・ゴメンね・・・・・・いろいろと。昨日の夜もずっとあたしを看ててくれたし・・・・・・」

「何、気にするな」

 玉座の間の朝は早かった。まだ午前6時だというのに昨日疲れきっていたネレイスも含めて起きていて活動を始めているのであった。

「さて・・・・・・朝ごはんの時間になるまでもう少し寝てこようかな・・・・・・」

 そう言って玉座の間を出ようとした時、中央の魔法陣が光りだした。ラヴィスは休暇届を出しに行ったルミナスが帰ってきたと思っていたが、そこにいたのはルミナスではなかった。そしてもっと言えば仕事依頼に来たフィアやミーナでもなかった。

「あ、ネレイス様!・・・・・・至急精霊界まで来てもらえませんか・・・・・・!?」

 そこにいたのは玉座の間にまるで似合わない着物に袴の和装姿の女性。ネレイスの使役する精霊の1人、植物の精霊にして一応SkyBlueメンバーのフローラであった。その様子からして只事ではなさそうだ。

「・・・・・・・・・・・・行かないと・・・・・・ダメ・・・・・・?」

 ネレイスの顔は少々引き攣っていた。

「はい、精霊界の民がネレイス様をお待ちですわ。・・・・・・女王としての責務は果たして下さい」

「・・・・・・今日は仕事の休暇届を出しちゃったんだよ。それに疲れているし・・・・・・」

 ネレイスのテンションはどんどん下がっていく

「精霊界には休暇届は届いていませんでしたよ・・・・・・?」

「・・・・・・ラヴィス・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

 頼みのラヴィスも精霊界の運営には手を出さないという姿勢から黙って首を横に振った。

「ですよね・・・・・・はは・・・・・・ははは・・・・・・・・・・・・ハァ・・・・・・」

 結局ネレイスの無駄と分かりきった抵抗はやはり徒労に終わり、盛大にため息をつくとネレイスはフローラに精霊界へと連れて行かれたのだった。

「・・・・・・さて、今日は忙しくなるだろうな・・・・・・」

 1人になったラヴィスがコーヒーを淹れてこようと玉座の間を出ようとした時また魔法陣が光りだし、今度こそルミナスが帰ってきた。

「ネレイスさん・・・・・・!!・・・・・・あれ・・・・・・ネレイスさんは・・・・・・?」

 帰ってきたルミナスはやけに慌てている。

「・・・・・・精霊界で何か問題があったようで行っちまったぞ・・・・・・」

「・・・・・・どうしても片付けて欲しいことがあるそうで・・・・・・休みは明日ならいいと・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・大変だな、ネレイスも」

 精霊界女王ネレイス。彼女の不運な1日はかくして2日に拡大することになったのだった・・・・・・

(続く・・・・・・?)


冬休みだよ、やったね♪

どうも、月曜日は更新日、クリスマスイブのラヴィスです

いやぁ、やっと冬休みですよ。冬休みだからってのんびりしてたら更新の時間がこんな時間になってしまいましたよ・・・・・・まあ年末ですから家の方でいろいろと忙しいのですよ、はい。ですので今日はまともな更新にならないと・・・・・・え?話が違うじゃないか?・・・・・・まあまあ・・・・・・

ちょっとした報告でもしますか~

先日私がやっているZ/Xというカードゲームの店舗大会なるものに参加してきました。こういう大会に参加するのは初めてだったんですけどね、まぁなんと言いますか・・・・・・ノリが半端ないですね。とても楽しかったですよ、はい。

で・・・・・・結果なんですが・・・・・・23日に行われた大会でなんと優勝してしまいました♪

まぁ優勝したと言っても・・・・・・使っていたデッキが運次第で簡単に勝ててしまうようなものだったのであまり実力で勝ったとは言えないんですよね・・・・・・7人の総当り戦で5勝1敗。そのうち2勝はこのターンで決めなければ負けと言う場面で奇跡の引きを見せてギリギリ勝ったようなものですから・・・・・・まぁ運も実力のうちとも言いますがう~んな感じです。でも優勝商品の10パックといろいろ交換した結果いいデッキが作れそうなので来月の大会ではちゃんとしたデッキを作って優勝できるように頑張りたいです・・・・・・

まぁこのブログを見てくださっている方でz/xを知っている方はまあいないと思うので使ってたデッキレシピ等については書きませんが・・・・・・もし気になる方がいたらコメントして下さいね。

ささ、どうやらこれから親が年賀状の印刷にパソを使うようなのでこの辺にしましょう・・・・・・冬休みですので時間はそれなりにあります。ですので更新頻度も上がるかもしれません、楽しみにしていて下さいね~、では!

不定期開催ミニコーナー強行!

不定期開催ミニコーナー ~SS(ショートショート編)~
ネレイスの不運な一日編(前編)

「座標軸D336-71にてA-5ランクのテンペストフェザーが出現、出撃をお願いします」

 シュヴァレスク王国玉座の間。ここは神界認可傭兵隊SkyBlueの者々が世界の安定のために活動している場である。今日もここに魔界魔族観測所副所長のフィアより仕事依頼が出された。

「……有翼生物……か。ネレイス、お前が適任だな。行ってきてくれるか?」

「任せて~♪」

 その時玉座の間にはいつものようにラヴィス、ルミナス、ネレイスが揃っていたが、5秒でネレイスが出撃することに決まった。
 有翼生物にとって翼は攻撃や移動に欠かせない部位である。よって有翼生物を相手にするときは相手の翼に致命的な打撃を与えて使えなくすることで撃破が容易になる。風竜を乗りこなし空運業をする側で、神界八将空神の名を冠した実力で空中での戦いを得意とするエミリオも“弓矢と風魔法は翼に与えるダメージが大きいから気をつけないといけない”と言っていることから有翼生物には弓矢や風魔法使いを当てると楽に戦えるというのが一般的なようだ。(勿論例外も存在するし、翼を持っていたとしても空を飛ばないものに対してはあまり意味はない)
 今回出撃をするネレイスは精霊界の女王であり、彼女の臣下には風を操る精霊も当然ながら存在する。また彼女の戦闘スタイルに精霊の力を使って矢を放つボウガンを両手に構えて戦うというものがあり、有翼生物相手に有利な風魔法も弓矢も使うことができる。さらに4枚の羽を展開して飛行をすることもでき、地上から狙うよりも近距離で攻撃が可能でありその分威力や命中率も上がる。まさしく彼女は対有翼生物のスペシャリストなのだ。彼女はパパっと片付けようとすぐに魔法陣の上に乗り任地へと向かった。

「あ、ネレイスさん、実は……!!」

 とっさにフィアが何かを言おうとした時には既にネレイスの姿はなかった。

「……フィア、お前が言おうとしたのはこのことか?」

 ラヴィスはいつの間にか立ち上げていたパソコンの画面を見せた。魔界魔族観測所のページには先ほどネレイスが向かった場所も載っていた。そこには本来SSランクの魔物出現の際に出る!の要注意アイコンがついていた。

「はい、実は……」

「繁殖期のため集団で存在する可能性あり、また通常より凶暴化している恐れもあるので警戒せよ……ですか……」

 ルミナスが書かれていたことを読み上げた。どうやらネレイスが思っていたほど簡単に終わるような仕事ではなかったようだ。

「どうする?援護に行くか……?……っていや、無理だな」

 先ほどから魔界魔族観測所のページに続々と討伐依頼が更新されていった。とてもじゃないがネレイスの援護に行っている暇はない。

「これは……私も出なければいけませんね……まぁ有翼生物に強いネレイスさんだがら大丈夫だと思いますよ……」

「そうだな……よし、じゃあルミナス、行くぞ!」

「はい、ラヴィス様!」

 残った3人もそれぞれ各地の魔物討伐に出かけて行った。

「さ~て、サクッと片付けて………………」

 一方のネレイスは無事に任地へとたどり着いた。そして目の前の光景を見た瞬間に絶句した。彼女の目の前は茶色の山肌がダークグリーンの体色をしたテンペストフェザーの一団で覆いつくされていた。翼を広げれば5mはあろうかというその数は推定で50羽はいる。しかも要注意報告の通り繁殖期であったために気性が荒くなっていたようだ。ネレイスを見つけると一斉に襲い掛かってきた。

「こんな数がいるなんて聞いてないよぉ!!1人でこの数相手なんて無理だよぉぉ……!!」

 ネレイスはそう弱音を吐きつつも青く美しいボウガンを両手に構えて果敢にテンペストフェザーの群れに立ち向かっていった。



 その日の昼下がり、シュヴァレスク王城玉座の間は静まりかえっていた。結局あれ以降ラヴィスもルミナスも立て続けに仕事をこなしていているようで一度も戻ってこなかった。そんな玉座の間の魔法陣が光りだした。

「……あうぅ……ホント酷い目に遭ったよぉ……」

 50羽はいたテンペストフェザーの群れを片づけたネレイスが半ばぐったりとした様子で戻ってきた。彼女の長い紫色の髪はボサボサになっていて所々かなり傷んでしまっていた。着ていた彼女の服も強風にさらされた結果かクシャクシャによれてしまっていたが、しかし体のほうには見たところかすり傷一つない。彼女のお得意のアクロバティックな動きで敵の攻撃を上手くかいくぐりながら戦ったのだろう。この驚異的な身体能力は彼女が半分引いている精霊の血によるものと思われ、ラヴィスやルミナスにはない対魔物戦での優秀な武器となっている。
 帰ってきたネレイスは誰もいないことを確認すると玉座に座って一息ついた。そして一服でもしようと立ち上がったその瞬間にまた魔法陣が光りだした。光が晴れ、そこに立っていたのは魔界魔族観測所所長のミーナであった。その顔にはどことなく焦っている様子が窺える。この時既にネレイスは嫌な予感しか感じていなかった。

「ネレイスさん!……よかった、丁度いいところに……帰還直後だと思うので正直大変申し訳ないのですが……この国の北、レイシャント公国首都近郊にA3ランクのブリザードフェザーの群れがやってきて……」

「……はいはい、行ってきますよ~……」

 先ほどの戦いが大分堪えていたようであまり覇気のない声でそう言い魔法陣の上へと乗った

「あ……待って下さい。……ここシュヴァレスク国王陛下が支援の目的で天馬部隊を派遣することになさったそうです。……そしてシュヴァレスクの天馬部隊とレイシャントの天馬部隊、双方の総司令官としてネレイスさんを指名してきました……ですのでここからシュヴァレスクの天馬部隊を率いてレイシャントに……」

 そのネレイスをミーナはそう言って止めた。この依頼はどうやらシュヴァレスク、レイシャント両王からのものであったようだ。

「は~い……じゃあ行ってきますよ~…………ハァ…………」

 ネレイスは盛大にため息をつくと玉座の間の扉を開けて外に向かっていった。





どうも、月曜日は更新日ラヴィスです。課題がまだまだ残っているというのに時間のかかるSS編を書くという強行策です。しかもまさかの前後編にするというね……

まぁ今週が山場です、はい。今週が終われば冬休みです。冬休み自体ではなく冬休み前に忙しいだなんて初めてですよ、はい。ですので来週からはしっかりと自作小説の続きとか上げていきますからもうしばらくお待ちくださいね……

それではこの後から全力で課題を終わらせに行きます、では……





冬休み前の障壁

どうも、ラヴィスです。タイトル通りまともな更新はしないと思います……

早いことでもう12月ですよ。2週間後には冬休み!!……なんですけどね……

ここぞと言わんばかりの課題ラッシュが来たんですよ!!

12月だけで7~8個の課題があるんですよね……これまでよりちょっと多い量です。しかしなんとか頑張った結果残る課題はあと4つ!!

・表計算ソフトを使った図表の作成

・英語の論文の和訳

・ある新聞記事に関する説明と自分の意見1200字以上

・今週水曜に行う実験を含めた計4回の実験のまとめレポート

この4つです……これが終われば私にも冬休みが来る……一応これでも私は地方の国公立大在学中の学生。それなりに勉強はしっかりやっている方……なはず。コツコツとやっていけば問題なく終わる……はずですがしかし……

ブログ更新する暇がない!!

……と思い始めるほど追い込まれつつあります……後日談編は書き溜めておいたものではないので考える時間は必要ですしいつまでもミニコーナーでごまかしていく訳にもいきません……ですので今週と来週の2週間は月曜のみの更新、しかも自作小説とかは書かないものになると思います……え?月曜更新も無理にしなくていい?

宣言しちゃったからには意地でも続けていこうと思ってますのでまだまだ月曜更新をやめる気はありませんよ!!
……あぁ……またそうやって自分の首を絞める……

ですのでどこかでお会いしてもちょっと反応鈍いかもしれませんのでその辺はご理解をお願いします。息抜きは大事ですので顔はちゃんと出しますから……

では今日の更新は以上!!さ、この後は早速和訳と図表作りをしないとね……

不定期開催ミニコーナー ~長閑な座談会編~ 白銀騎将ミーナ(前編)

不定期開催ミニコーナー ~長閑な座談会編~ 白銀騎将ミーナ(前編)

Ra:ラヴィス Lu:ルミナス Mi:ミーナ Ne:ネレイス



Ra さ、不定期開催ミニコーナー。長閑な座談会編も4人目のゲストを迎えることになったな

Lu はい、そろそろ着くころだと思いますよ……

(玉座の間の扉が開いた)

Mi お待たせしました……!!

Ra さあ、今回のゲストは魔界魔族観測所所長にして、神界八将に匹敵する実力を持つ白銀騎将のミーナだ!

Mi よろしくお願いします……

Ra さて、まずは悪かったな、急に呼び出して……

Mi いえ、気にしないでください。たまには私も少し息抜きがしたいので……

Lu 所長の仕事は多忙を極めると聞いていますが……

Mi そうですね……寝る暇もないくらいに忙しい時だってありますね……

Lu 私たちが夜勤をすると言っても……せいぜい深夜の3~4時までですから……

Mi 私は過去に40時間連続勤務もしたことがありますね……

Ra ……さすがのネレイスもそこまで連続勤務はなかったはずだぞ?お前は癒しの気がないのによく……

Mi 忙しいとは言ってもネレイスさんみたいに戦闘したり精霊界各地を飛び回ったりしないですからそこまで疲れたりはしませんよ

Ra …………

Lu ……ミーナさんが体調崩して休んだとかいう話も聞きませんしね……

Mi もともと体は兄上に似て丈夫でしたから

Ra ヘリオスか……(何かを考えている)

Mi ……ラヴィスさん?

Ra 次のゲストはヘリオスにするか……(ぶつぶつ……)

Mi ……私の時もこんな感じで決まったのですか?

Lu はい、そうですよ

Mi ……本当に適当なんですね……

Lu ……ラヴィス様ですから

Ra まあそれはまた後にしよう。じゃあ今度は“白銀騎将”と呼ばれる面についてかな……

Mi 騎士としての実力は……まだまだ未熟なものですよ

Lu とはいえ神界八将に数えられてもいいほどの実力なんですよ……?

Mi 騎士としての実力は兄上の方が明らかに上ですから……

Ra でもまぁ流石は騎神ヘリオスの妹だなって思う場面もあったぞ。例えば観測所近辺に現れた魔物の群れ相手に単騎で戦ってた時なんかは……

Mi あ……あれは……予断を許さない状況になっていたので……

Lu 救援報告を受けて来たときにはあらかた片付いていましたしね……

Mi Cランクの相手ばかりだったので……

Ra ミーナ、謙遜することはないぞ

Mi ですが……

Ra 美しい輝きを放つ鎧を身につけて戦場で華麗に戦う姿から“白銀騎将”と呼ばれるようになるくらいお前も立派な実力を持っている。観測所の所長にお前を任命したのも過去に仲間を指揮したこともある経験とその実力を買ってくれたからだろう……

Mi …………

Ra 観測所は我々SkyBlueにとって重要な施設。その所長としての自覚と誇りを持ってこれからの職務にあたってくれよ

Mi ……はい

Lu じゃあ見せてくれますか?“白銀騎将”としての姿を

Mi 少し着替えてきますね……

Ra 了解

(ミーナが一時退室)

Ra さて……

Lu はい、ラヴィス様

Ra ここで現在アンノウン・パーク森林地区にて戦闘中のネレイスと中継が繋がっているようです

Lu では呼んでみましょう、ネレイスさ~ん!!

(玉座の間のモニターに戦闘中のネレイスの姿が映る)

Ra お~い、ネレイス。そっちの状況はどうだ~?

Ne え……えっ!?何これ……?どういうこと?

Ra お前もこの長閑な座談会に参加したかったんだろ?現場からのレポーター役として参加させることにした

Ne ええっ!?……うわ、カメラ回ってる!いつの間に……?

Lu どう?そっちの状況は?

Ne えっと……依頼されたデスホーネット2匹の討伐は完了したんだけど……近くに巣があったみたいで……追加で数百匹と戦闘中で~す……

Ra 随分と難儀なことになったな

Ne 巣まで完全に駆除するにはもうしばらく時間かかりそうです……

Ra 分かりました~。また何かあったらそちらの様子を窺います

(中継が終了した)

Ra 巣にぶつかってたか~

Lu 大変そうでしたね~(二人とも他人事)

Mi お待たせしました……

(綺麗な銀の鎧を身に纏い、立派な剣を携えたミーナが再び入ってきた)

Ra と、いうことで後編に続く!
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ラヴィス

Author:ラヴィス
パソコン使えないくせにブログに手を出した愚か者。
……温かい目で見てもらえるとうれしいです。

毎週月曜に大小の違いはあれど更新中です。

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