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不定期開催ミニコーナー ~SS(ショートショート編)~世界を渡る風竜便(中編)

 

 エミリオはラヴィスとルミナスとともに再び先の密林地区へとやってきた。さっき来た時よりさらに辺りは真っ暗となっており風に揺れる木々の音もさらに不気味さを増していた。

「さてひとまず着いたはいいが……どうする?」

「集落を探すのがいいと思います……」

「じゃあ空から探しましょう」

 エミリオはそう言うと何やら合図のようなものを出し始め、しばらくするとそこにエミリオの愛騎である風竜
アキオスが転送されてきた。普段は風の抵抗を減らすための美しい流線型のフォルムを生かすために防具等は一切つけていないアキオスだが、今回は深夜飛行ということもあってかヘッドライト付きの兜をつけていた。そしてアキオスの腹部につけられていた荷物入れのようなところからエミリオも同じようにヘッドライト付きのヘルメットを取り出し装着した。

「安全第一ってか?」

「もちろんよ、夜間飛行ってものすごく危険なのよ?」

「危険だって言う割によく空から探すって言ったよな……」

「それはこっちの方が速いし……何よりルミナスさんがいるしね」

「はい、上位天使になれば夜間飛行なんて簡単ですよ」

 ルミナスの背中にはいつの間にか光り輝く立派な翼が展開されていた。

「……光魔法は得意だしそもそも自身がライトみたいになってるしな……」

「とりあえず行きましょう、ラヴィス様は今回はアキオスに乗せてもらった方がいいでしょうね……」

「だな、頼むよエミリオ」

「任せて、じゃあ早く乗って!」

 ラヴィスはエミリオとともにアキオスに乗り、ルミナスは自身の光の翼で宵闇の空へと飛び立った。

「……あそこにちらほら明りが固まって見えてる……まずはあそこを目指しましょ」

 上空に着いたエミリオはまず周囲を見回すと、視界のかなり先の方で数個の明りが固まって見えるのを発見した。それを集落だと考えると迷わずそちらの方向へとアキオスを飛ばした。そしてその後方上にルミナスが続いていった。


「……やっぱり集落だったわ、それになかなか大きい」

 10分ほど飛び続けると集落の近くまでやってきた。密林区の真っただ中を切り開いて作ったかのような感じであり見た感じ30~40軒ほどの家々があるなかなかに大きな集落のようであった。

「密林とともに暮らす部族……といったところか」

「自然の中で暮らしていれば自然と“精霊”とかそういうものを神聖視する文化もあるでしょうから……植物界の混乱の影響が及んでいれば確かに問題になるかもしれません……」

「ひとまず集落の状況を確認ね、着陸するわ!」

 集落の広場のようなところにアキオスを着陸させるとエミリオは集落内を歩きまわった。

「……やっぱりこの時間じゃ外に出てる人はいなさそうね……じゃぁ……」

「ん?おい、エミリオ……」

 エミリオは明かりのついている家を選ぶと呼び鈴を鳴らした。しばらくすると家の中からこの家の主と思われる三十代くらいの男がやってきた

「夜分にすみません、ちょっと聞きたいことが……」

「ん?どうしたんだ?」

「この集落はこんな密林の中にあるんですね……」

「まぁな、少々辺鄙なとこにあると思うかもしれないがこの地は地力に恵まれているから作物はよく育つもんで生活には案外困らないのさ」

「まぁ周りの密林の様子からしても確かに地力ありそうな感じだもんねぇ……」

 エミリオはその後数分間この集落についての話を熱心に聞いていった。

「……随分話が弾んでいるみたいだな」

「情報収集にはああいう能力も必要ということなのですね……」

 その間ラヴィスとルミナスはすることもなく集落の様子をただ見ているだけであった。

「しかし最近どうやら地力が急に落ちてきたみたいで作物の育ちが悪くなったみたいでな……それにここのところ雨も降らない」

「確かに雨が降らないのは妙ね」

「だから集落のやつらは揃いも揃って“精霊様への感謝が足りないんだ!”とか騒いで精霊様にお供物を供えようとしだしたのさ」

 話が進んでくるとやがて集落の男は“精霊”という言葉を口にし始めた。エミリオはそれを聞くと少しニヤリとした顔を見せる。

「ふぅん、そのお供物ってやっぱり作った作物?」

「いや、そんなものじゃない……」

 集落の男は口を閉じたきりその先を言おうとしない。ただエミリオはある程度の想像がついていたので

「……その様子だと……お供物は“集落の人間”ってところね」

 と切り出していった。それを聞いた集落の男はしばらく沈黙を保っていたが、ついに重い口を開き

「ああ、そうだ。集落の若い女を生贄として精霊に捧げるのさ」

 と、喋りだした。

「……その儀式はもうやったの……?」

「今やっている所だろう。本当はとっくに終わってるはずだったんだが……今回生贄になる娘が儀式用具をこっそり奪って逃げたもんで大幅に時間が狂ったのさ。さっき儀式の執行人がその娘を捕まえて戻ってきたが儀式用具は広い密林のどこかに捨ててきたようで……仕方ないから用具なしでやることになっただとか……」

「そう……じゃあ最後に1ついいかしら、その儀式ってどこで執り行われてるの?」

 集落の男の言葉で確信を持ったエミリオは最後に場所について聞いてみた。

「密林の奥にある祭壇だ……ってまさか見に行く気か?」

「精霊様っていうのが現れるのでしょ?それは見てみたいじゃない」

「あんなおぞましい光景見ない方が身のためだ、あんな儀式を見に行きたいとかいう他の集落のやつらの気が知れん……。それに……あれが精霊様だとは……」

「……参考までに聞いておきたいんだけどどんな姿だった?」

「暗闇でよく見えなかったが……大きな蕾のような頭をしていて……無数の蔦のようなものが蠢いていたな……」

「確かに精霊様と言う割にはなんかおぞましそうな見た目ね……」

「……そいつに……十数年前俺の妹は……」

「……そう、ゴメンね、変な話を聞いちゃって」

「……いや、いいんだ。あいつは自然が大好きだったし精霊とかにも興味を持っていた……あいつを助けようと密林の木陰で待っていたのに……あいつは精霊様の生贄になる瞬間まで身じろぎ一つせず凛とした表情をしてたのに……俺はただただ怖くて震えてて……情けなくて……」

「……ラヴィス、ルミナスさん、行きましょう」

 エミリオはラヴィスとルミナスを呼んで準備を始めた。

「君たちは……」

「貴殿の話は聞かせて頂いた。貴殿の話から推察するにそいつは精霊なんかではない」

「これ以上この集落から犠牲者を出さないためにも……儀式を中止させその似非精霊を撃破させて頂きます」

「そんなことしたら……」

「大丈夫よ、ちゃんとした精霊様が必ずやこの地を豊かにし続けてくれるだろうから」

 エミリオはそういうと合図を出した。すぐにアキオスがエミリオのもとまでやってくる。

「!!」

「一応私は名乗っておくわ、私はエミリオ。世界を渡る風竜便業者よ」

 エミリオはアキオスにまたがりラヴィスも続いて乗る。

「……それじゃ、またね!」

 そしてアキオスを離陸させるとあっという間に密林の祭壇に向かって飛び去っていった。さっきまで地上にいたはずのルミナスもすでにその姿はなく、呆気に取られた集落の男だけが静かな集落に取り残されていた。



「ひとまず祭壇ってのはあそこのようね……」

 集落から祭壇まではアキオスで5分もかからない距離にあった。その祭壇にはかがり火のような明りが多数集まっており人影も幾人か確認することができた。そして祭壇の一番上には手足を縛られ正座をさせられている女性とその女性を木の枝のようなもので何度も殴りつけている儀礼服のようなものを着た2人の男がいた。

「どうやらまだ来てないようね、やっぱりこの儀式用具がないと始められないのかしら」

「かもしれんな、時間稼ぎは大成功だったというわけか」

「それじゃあ始めましょうか、ルミナスさんは私が合図を出したら先制攻撃して。私とラヴィスはこれからこれを渡してくるから」

 エミリオはそう言うとアキオスを祭壇の上に向けて急降下させた。祭壇の上にいた者々はそれに気付き片手にかがり火、もう片手にはそれぞれ形の違う木の枝を構えて近づいてきたがエミリオはおかまいなく祭壇の上へとアキオスを着地させた。その着地のときに生じた風圧で持っていたかがり火は全て消え辺りは一気に闇に包まれた。

「神聖な儀式の最中に何者だ!?」

 暗闇の中から1人が声をあげた。やがてエミリオの前に周りの者とは違う特別な儀礼服に身を包んだ60代ほどの男がやってくる。

「ふぅん、手足を縛った若い女性を暴行するのが“神聖な儀式”だなんて笑っちゃうわ」

「フン、それはこいつが“神聖な儀式”を妨げるようなことをしたからだ。精霊様に捧げる大事なお供物の分際で余計なことをするから……」

「そう、ところでこの辺の密林内集落の村長さん……とでも言えばいいかしら、その人にお届けものよ」

「私にか?」

「ラヴィス!」

 ラヴィスは村長の元に儀式用具を持って行った。

「おお!これはまさしくあいつが盗んでいった儀式用具!よく見つけてくれた!」

「見つけたのは私たちじゃなくて捜索活動をしてた村人だったけどね」

「まぁ何でもいい、ようやくこれで儀式を始められる……!」

 村長は儀式用具を受け取ると早速生贄の女性の元へと行き無理やり装着させた。

「さぁ、お待たせしました我らの精霊様……お供物を届けに参りました……!」

 そして村長はそう言うと何やら呪文のようなものを唱え始めた。呪文を唱え終えるとしばらく辺りは風の音しか聞こえない不気味な空気に包まれた。

「…………」

 生贄の女性は一度エミリオの方を向いた。その時のエミリオの目つきは既に真剣そのものであり、女性の視線に気づくと目つきはそのまま口元を少し緩め“任せて”と口パクでそう言った。女性もそれが分かったのか視線を前に戻し静かに目を閉じた。やがて密林の奥から草をかき分けながら地面を擦るように近づいてくる音が聞こえてきて、その音は次第に大きくなっていく。

「……そろそろおでまし……だな」

 ラヴィスがそう言うと密林の奥から妹を亡くした集落の男が言っていた通りの巨大な蕾の頭に無数の蔦のような触手をもった生物がゆっくりと確実に近づいてきた。

「…………アキオス!」

 エミリオはまずラヴィスと目配せするとアキオスに跨った。その次の瞬間、

「示せ我が道!」

 上空から1本の光線が近づいてきた生物に直撃した。大したダメージではなかったようだが動きを止め辺りを見回し始めた。

「誰だ、精霊様にいたずらを……」

 村長がそう言いかけた脇を大剣を構えたラヴィスが通り抜けていった。ラヴィスが振りぬいた一閃は蔦のような無数の触手のうちの2本を切り裂いた。

「む、貴様……!!」

 さらに反対側の脇を槍がかなりの速度で通り抜けていった。その方向を見るとアキオスの上でエミリオが投擲後の姿勢で止まっていた。

「お前たち、我らの精霊様に何をする!」

「これが精霊様?笑わせないで!精霊様は人と共存する生き物よ、自らの住処を破壊するようなことをしない限り人間に危害を加えるなんてありえないわ!」

 エミリオの投げた槍は途中で触手にうまく掴まれてしまい今度は触手がエミリオに向かって槍を投げ返してきた。それをエミリオもうまく掴む。

「黙れ!これ以上精霊様に危害を加えるなら覚悟するといい!」

 村長を始め儀礼服の集落の者十数人が戦闘の構えを見せた。

「あれは精霊様なんかじゃないから覚悟なんていらないわ」

「貴様……許さん!!」

 エミリオの挑発的言動にすっかり血の上った集落の者々は一斉にエミリオに向かって攻撃を始めようとした。

「アキオス!」

 しかしエミリオの指示でアキオスが大きく1回羽ばたいて起こした風圧だけで集落の者はみんなあっさりと飛ばされてしまった。

「本物と偽物の区別がつかずに偽物を精霊様として崇めてるだなんて、いつか本物の精霊様に愛想つかされてこの地はおしまいになるわ。というより偽物が我が物顔でこの地にいるってことはもう本物の精霊様愛想つかせていなくなっちゃったのかもね」

「そんなこと……」

「ここ最近地力が急激に落ちてるって話じゃない、あなたたちはこの地力の源は精霊様だと思っているのでしょう?」

「ああそうだ」

「それが急に落ちた原因として挙げられそうなのは“精霊様がいなくなったから”か“精霊様の力が低下したから”のどちらかね。さらにここで後者のほうで考えられそうな理由は2つ“エネルギー的問題”か“モチベーション的問題”かよ」

「モチベーション的問題とはどういうことだ?」

「要は精霊様がこの地に地力を与えるのやめようってことで自分の意思で地力の供給を止めてるのよ」

「……今がその状態ということじゃないか」

「あれが本当に“精霊様”だったとしたらね。でもそれだとしても地力の供給に人の命を要求してくるだなんてもはや相当見放されてると言わざるをえないわ。いずれもっと頻繁に生贄を要求するようになってここの集落は人がいなくなっておしまいね」

「…………」

 これまでエミリオに必死に食い下がってきた村長はついに何も言えなくなってしまった。

「ねえ、選ばせてあげるわ。自分たちの信じていた精霊様を失い地力の戻らないこの地でみんな仲良く滅ぶか自分たちの信じていた精霊様に集落を食われていくようにして滅ぶのか……さぁどっち?」

「我々にはもう滅びの道しかないということか?」

「あれを“精霊様”だと思い続けるならね」

「……あれがもし精霊様じゃないとしたら?」

「……本物の精霊様が必ず救ってくれるわ、多少の謝罪は必要かもしれないけどね」

「…………」

 こうしている間にもラヴィスとルミナスは戦闘を続けている。村長は長い沈黙の後に

「…………集落を脅かす似非精霊を追い出し本物の精霊を早く取り戻して頂きたい……」

 と、ついに正式に退治を認めてくれた。

「じゃあ遠慮なく、遅くなったわ!これから加勢するよ!」

 エミリオはすぐに槍を構えて似非精霊へと向かっていった。

「エミリオ、どうやらこいつには戦い方が2通りあるようだ。そして“戦い方でダメージの入り方も変わる”みたいだ」

「具体的には?」

「蔦を使った直接攻撃と魔力を使った法撃攻撃だ。それで直接攻撃をしている時はこちらの直接攻撃に対して、法撃攻撃をしている時にはこちらの法撃攻撃に対して耐性を持っているらしい」

「ならルミナスさんがあいつの直接攻撃中に魔法撃ってラヴィスと私があいつの法撃攻撃中に殴ればいいだけじゃない」

「それがそうもいかないのさ。こいつの法撃攻撃は毒とか睡眠の効果がついてるものばかりだ、迂闊に近づけない」

「じゃあ私が槍を投げればいいだけね、ってことでラヴィスは頑張って注意を引いて」

「へいへい……」

 エミリオはそう言うとアキオスを操り上空へと向かった。

「ルミナスさん、大丈夫?」

「まだまだ大丈夫ですよ。でもその分大技ではないのであまり効いているかどうか……」

「本当は炎系を使いたいのにね……」

「はい……このままでは森まで焼きかねないので自重してるのですが……正直炎系を使わないと有効打にならないような気がしてます……」

「……ネレイスさんが来てくれれば……」

 エミリオがそう言った瞬間に相手の攻撃方法が法撃攻撃へと変わった。

「植物の精霊たちの混乱……やはり相当なものなのでしょうか……」

「フローラさんがダウンしてるって話だしねっ!」

 エミリオはすかさず持っていた槍を地上の敵向かって投げ込んだ。風の渦を巻きながら槍は法撃準備中の敵をあっさりと貫通し地面に深々と突き刺さった。

「旋風穿孔……流石はエミリオさんの実力……」

「これ一撃で決まり?あっけないものね」

 すっかり勝ちを確信したエミリオは槍を回収しに地上へと向かい始めた。

「待てエミリオ、まだ来るぞ!」

 いち早く敵の不穏な動きを察知したラヴィスはすぐにエミリオを制した。

「……頭の蕾が膨らんでる……?」

 エミリオが再び高度を上げようとした瞬間に今まで閉じていた敵の頭にあった蕾が大きく開き、その中央から握り拳大の無数の種のようなものが上空に向けて放たれた。

「いよいよ対空攻撃を始めたのね、でもその程度の勢いじゃ足りないわ!アキオス!」

 エミリオは空中ですぐに体勢を整えると向かってくる種に向かってアキオスの羽ばたきで起こる風圧を浴びせかけた。勢いのなくなった種は次々と落下していき、地面に落ちるとそこで炸裂した。

「おい!ちょっ!危ねぇだろ!」

 地上にいたラヴィスは炸裂する種のとばっちりを受けながら一旦距離を取ることにした。その途中あることに気付く。

「おいエミリオ!この種炸裂すると火花が散る、下手すると密林に火が点いちまうぞ!」

 ラヴィスは大声でそう言った。その声に地上にいた集落の者々は慌てふためきだしたが、上空にいた肝心のエミリオにはアキオスの起こす羽ばたきの音ではっきりと聞こえなかったらしくそのまま種を吹き飛ばし続けた。

「「ルミナス、エミリオを止めろ!このままだと密林が焼ける!!」」

 ラヴィスは舌打ちをした後に念じるような様子でそう言った。

「……!!エミリオさん、ストップ!!」

 その念はルミナスに通じたらしく慌ててエミリオを止めた。

「何よ、迎撃して何が……嘘っ!?」

 エミリオは最初に不服そうな声をしていたが、眼下の状況を見た瞬間その声は驚きと焦りの混じった声へと変わった。吹き飛ばした種が地面に落ち炸裂したことで発生した火花が元で密林各所から火の手が上がり始めていた。

「ラヴィス、何で森が燃えてるの!?」

「こいつの種が炸裂した時に火花が散るんだよ、それのせいだ!」

「それって私のせい……?」

「……すぐにルミナスと消火活動に当たれ!大夫弱ってるだろうこいつは我がなんとか……」

 再び敵と向かい合い剣を構えたラヴィスが見たのは淡い緑の光に包まれながら傷を癒している姿であった。

「おいおい、回復とか勘弁してくれよ……」

 全快ではなさそうだがすっかり元気になった敵はラヴィスに猛攻を始めた。

「ラヴィス様……!!」

「構うなルミナス!火を消すのを優先しろ!」

 心配するルミナスを一喝しラヴィスは立ち向かうが体力的、そして手数の上で圧倒的に不利なラヴィスはただただ凌ぎきることしかできなかった。

「くそ……ネレイスさっさと加勢に来いよ……」

 ラヴィスがたまらずそうぼやいた。そして攻撃の切れ目を狙い距離を取ろうと下がった瞬間に上空から青白い矢が飛んでくるのが見えた。

「……みんなゴメン、凄い待たせちゃったね」

 聞きなれたその声のする上空を見ると普段の戦闘服とは違い、精霊界女王の名に相応しい神秘的な美しさを漂わせる衣装を身に付け巨大な花びらを模したような2枚の羽で空に浮くネレイスの姿があった。

「ネレイス、ひとまず火を……」

「もう水の精霊を手配してるよ♪」

「流石仕事が速いことで」

「これで安心して炎系攻撃ができるんじゃない?」

「そうだな……」

 話をしているネレイスのもとにルミナスとエミリオも集まってきた。

「助かったわ、ネレイスさん」

「精霊界はどうでした?」

「なんとかね……フローラさんもそろそろ大丈夫そうだったし。にしても精霊が離れた隙に大型種子変種バエルが現れるなんて……地力が旺盛だからこその発生の早さね」

 ネレイスはそう言うと自慢の赤い2本のソードレイピアを抜きゆっくりと地に降り立った。そしてラヴィスの脇に立つと

「さ、華麗な戦いを見せてあげようか♪」

 と言って颯爽とバエルに斬りかかっていった。ネレイスのレイピアには炎属性が付与されているようであり効果的にダメージを与えているようだ。そしてネレイスが上手く注意を引いている間にラヴィスが背後を狙って攻めていく。その間にルミナスは魔法の詠唱を始め、エミリオは投げた槍の回収を行う。やがてバエルは法撃主体から打撃主体の攻撃へとまた変化していった。

「法撃攻撃ならお任せを……!」

 変化した瞬間にルミナスが苛烈な炎攻撃を連発していった。付近に飛ぶ火の粉はネレイスが丁寧に消していき周りに広げない。

「遠慮なく撃てるのはありがたいですね……!」

 その後も容赦なく炎魔法を撃ち続けたことでバエルの体力を急速に奪っていった。バエルもたまらず耐性を変化させると再び頭の蕾を広げ回復を図ろうとした。

「させるなエミリオ、今度こそ完全に仕留めろよ!」

「任せて……」

 エミリオは集中し始めると構えた槍は次第に風と炎を纏っていく。しっかりと狙いをつけエミリオが槍を投げると炎と風2つを纏った槍はやはり寸分の狂いもなくバエルを射抜き大爆発を起こした。

「消火準備!放水開始!!」

 ネレイスは大爆発が起きると即そう号令を出した。すると密林各地に配備されていた水の精霊たちが一斉に水流を作りだしまたたくまに鎮火をさせた。バエルは貫かれたところから炭化を起こし再生不可能となっていた。

「決着はついた、お疲れさん」

 ラヴィスのその言葉を合図にラヴィスらは戦闘体勢を解き、村長のもとへと近づいていった。


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本日の更新内容

・用語集 魔界十二使徒


どうも、準備はしてたものの間に合わなかったのでこういうことに……

次回の更新ではちゃんと続きが書けるように頑張ります、はい

それでは……

近況報告

どうも、ラヴィスです。今回は月曜更新日までとっておいたしょうもない報告だけ……


大学院入試に無事合格しました!


正直発表までドキドキしてましたが無事自分の受験番号が見つかり、家に合格通知が届いた時はホッとしました。これでこれからは卒業研究に集中できます……あとはゲームとかブログ更新とか……

さて、では本日の更新は以上!週1更新でするネタの量でないことは重々承知していますがやってみると定期更新ってなかなか難しいものなんですよね……

まま、とりあえず次回の更新はSSエミリオ編の続きでいこうかと……それではまた~

不定期開催ミニコーナー ~SS(ショートショート編)~世界を渡る風竜便(前編)

「「風竜便のエミリオ様、至急座標軸A422-89まで来てもらえますか?」」


 エミリオのもとにこの匿名の依頼が入ったのは夜の9時を回ったあたりであった。エミリオは日中の仕事を終え神界へと戻っていたが、すぐさま準備にとりかかり愛騎のアキオスとともに夜の神界の空へと飛び立っていった。

「こちらエミリオ、現在I314-11上空。座標軸A422-89への異世界の扉展開をお願いします」

 そしてエミリオは通信端末でそう告げるとやがて神界の夜空にぽっかりと円形の穴が開いた。エミリオがその空間を通り抜けるとエミリオの姿は神界の空から消えてなくなり、その後その穴の開いた空間も消え元の美しい神界の夜空へと戻っていった。



 エミリオが着いた座標軸A422-89地点はとある世界の密林地区のようであった。

「夜に密林地区に呼び出すだなんて……なんか怪しいわ……」

 エミリオはわずかに開いた木々の隙間にアキオスを着地させると周囲の警戒を始めた。すると近くから木の葉や落ちた小枝などを走りながら踏む音が聞こえ、それが段々と近づいてきていることがわかった。

「…………私に何か用?」

 そしてある程度近づいてきたところでそう声をかけると先ほどまで聞こえていた音は一瞬ピタッと止み、その後今度は葉や枝を踏む音の間隔が長くなったことからゆっくりと近づいてきて

「風竜便のエミリオ様……ですか?」

 と、若い女性の声でそう返事を返してきた

「ええ、私はエミリオ。世界を渡る風竜便業者よ」

 エミリオがそう名乗った瞬間にエミリオの前にその女性が現れた。だいぶ慌てて来たのか息も上がっている様子であり、エミリオもこの人が依頼主であると認識した。

「……本当にあんな依頼で来てくれるだなんて……感謝します……」

「構わないわ、場所と時間の指定さえしてくれれば要件を聞きに行くのが私のやり方よ」

 依頼主の女性の手には厳重に鍵のかかったボックスティッシュほどの大きさの箱があった。

「……それが依頼の品ね?」

「……はい、中身については今は言えません……世界を渡っているというのが本当なら……安全な世界に運んだあとこの鍵を使って中を確かめて下さい……」

 依頼主の女性はその鍵付きの箱と、指輪を入れるような小箱に入った鍵を渡した。

「分かったわ、それじゃあ早速運ばせてもらうわ」

 エミリオは荷物を預かるとすぐにアキオスにまたがった。

「……よろしくお願いします」

「任せて。さ、アキオス出発よ!」

 アキオスは木々の隙間を上手くすり抜けるようにして飛び立った。

「こちらエミリオ、現在A422-89上空。座標軸C314-10への異世界の扉展開をお願いします」

 そして先程と同じような空間へと飛び込みまた別の世界へと渡っていった

「……お願いします……エミリオ様……」

 そして下で見送った依頼主の女性もまたそう言うとすぐに走ってその場を後にしていった。



 エミリオがやってきたのは夜のシュヴァレスク王城正門前であった。

「衛兵!風竜便のエミリオよ、通してもらえる?」

「はっ、お勤め御苦労さまですエミリオ様!」

 あっさりと中へ通してもらえると王城の中庭へと飛んでいきそこにアキオスを着地させた。そして荷物を持ち一直線に玉座の間へと向かい思いっきり玉座の間のドアを開けた。

「ラヴィス、ルミナスさん、いる?」

「……エミリオか……頼むからドアはノックしてから開けるかもう少し丁寧に開けてくれ……」

 中にはラヴィスもルミナスも揃っていた。見た感じ先程まで戦闘を行っていたようだ。

「あ……ごめん……ところでさっき仕事でこれを運んでくれって頼まれたんだけど……」

「随分厳重に鍵がかけられているようだな……中身はなんだ?」

「今から確認するところよ」

 エミリオは早速鍵を使って箱の中身を確かめてみた。

「……指輪か?……それにネックレス……」

「誰かへの贈り物……とは違うみたいだし……」

 中に入っていたものは何やら怪しく光る金色のリングにまるで鮮血のような赤い色をした石の付いた指輪とその指輪に付いている石と同じものを使って作られたようなネックレスが入っていた。両方とも非常に手入れがよく行き届いているが、どう見てもおしゃれでつけるようなものではなく、儀式に使われるようなものを感じる。

「ルミナス、お前はどう思う?」

「儀式用なのは間違いありませんね……でも不思議です、儀式用に使われるのなら何か魔力が込められていたりしてもおかしくないのですが……“禍々しい”気配は感じてもそれは魔力によるものではなさそうですし……」

 魔道具の扱いに長けたルミナスでも詳しくは分からないようだ。

「そうか……で、これはどうするんだ?」

「安全な世界で中を確認してほしいってことだったからてっきりこの中に詳しい依頼書が入ってると思ってたのよね……」

「ふむ……」

 結局3人は指輪やネックレスを元通りに箱に戻し部屋の隅に置こうとした。すると玉座の間の転送装置が光りだしそこから仕事帰りのネレイスが現れた。

「……ふぅ、ん~?あ、エミリオさん来てたんだ~」

 ネレイスは仕事帰りのようだが疲れも見せず平然としているようだった。

「あ、ネレイスさんいいところに……ネレイスさんはこの装飾品がなんだか予想つく?」

 その帰ってすぐのネレイスに先の装飾品を見せたところ少し真剣な目つきをして見始めた。

「……ん~……荷運びの仕事で受け取ったものだよね?座標はどこ?」

「座標軸コードはA422-89……」

「……ん~……密林区かぁ……それに見るからに呪術的な装飾、ちょっと嫌な予感がするなぁ」

 SkyBlue1・2を争う分析能力を誇るネレイスは見た目と依頼地点だけで何か分かったようだ。

「流石はネレイスだな、何が起こりそうなんだ?」

「……今精霊界……特に植物の精霊たちの間で病気が流行ってて……フローラさんもその病気で寝込んでるだよ。そのせいで植物界では混乱が起きてるみたいだし植物の力のバランスも乱れてるから……」

「……なるほど、その呪術的な装飾品はやはり……」

「儀式用具、それも生贄を要するようなタイプの……ね」

「……そういえば依頼主は若い女性だったわ」

「じゃあ間違いなさそうね……魔物との関わりもあるかもしれないし早急に対処しないとね」

 ネレイスは早速転送装置を作動させた、行き先はS314-15、精霊界宮殿であった。

「あたしはフローラさんのお見舞いと植物の精霊たちの統率を取ってくるから皆はもう一度その座標のところに行ってきて」

「了解、儀式とかやってても止めちゃっていいよね?」

「勿論、魔物とぶつかったら即退治ね」

「了解、ルミナス、エミリオ、出撃するぞ!」

 こうして荷運びの仕事はSkyBlueの仕事へと発展し、4人は各々の役割を果たしに出発していった。






どうも、ラヴィスです。大学院の入試が終わりました、結果は水曜日発表です。一応やれるだけのことをやってきたので大丈夫だと思うのですが……まぁ過去問をやった意味がほとんど無かった時は軽くダメージを受けましたね……

まま、ひとまず結果はどうであれ無事に大変な時期は乗り切りましたのでちゃんとした更新をしていけるように頑張っていこうと思います、はい。

さて最後になりましたがリンクのお知らせですかね……

ヴェルフリーデの満足雑記(ネッツーさん)

リンクを1件追加させて頂きました、PSO2で知り合ったフレンドさんですね~。そういえば最近定期報告してない気が……うわぁ……こっちもやらないとね……

では本日の更新は以上!またの更新をお楽しみに~

不定期開催ミニコーナー ~長閑な座談会編~ 空と陸を駆る精鋭エミリオ&ヘリオス(後編)

不定期開催ミニコーナー ~長閑な座談会編~ 空と陸を駆る精鋭エミリオ&ヘリオス(後編)

Ra:ラヴィス Lu:ルミナス Ne:ネレイス Em:エミリオ He:ヘリオス

Ne お待たせ~(いつものようにお茶と煎餅をもって再登場)

Ra ああ、ネレイス、ご苦労

(一応収まっていた)

Ne 精霊界産の新茶でも飲んでリラックスリラックス~♪

He ……そうだな(ずず……)

Em ありがたく頂くわ……(ずず……)

Ra さて、お茶を飲みながら話の続きといきたいのだが……

Lu ……まぁ前回の流れからも分かると思いますが……エミリオさんとヘリオスさんも夫婦……なんですよね

He あ……ああ

Em そ……そうよ

Ne ……あれ、何か2人ともちょっと硬くなってない?

Ra ん?ああ、お前にお茶を淹れてもらってる間にちょっと……な

Ne ん~?

Lu 余計な詮索はなし……ですよ♪

He ああ、ネレイス、気にしないでくれ……

Em 細かいことは気にしないのでしょ?

Ne む~……なんかあたしだけ仲間外れにされた感がして気に入らないけどまぁいいかぁ……

Ra ……しかしエミリオはよくヘリオスを振り向かせたな

Em それは……幼馴染でずっと一緒にいたから……

He い……いや……それよりももっと大きかったのが……

Em …………?

He ……君は……その……子供っぽいとこがあって……

Em !?ヘリオス、それどういう……!

He ま……待て!……子供っぽいってのは……その……純真無垢なところがあるってことで……それだから君の言葉は相手の心によく届くから……

Em へ……ヘリオス……

He ……その……なんと言うか……すまない……

Em い……いいのよ……その……私だって……

He …………

Em …………

Ra ……これでいいかな?

Em ……うん

Lu まぁ十分よね……♪

Ne ……?

Ra ささ、お茶飲んで煎餅食べて気分転換してくれ

He ああ……

Em そうね……

(2人はしばらく黙々とお茶を飲み煎餅を食べる)

Ra ……ああそうだ、ネレイス

Ne ん~?

Ra フローラに声かけといてくれ、そろそろゲストに招待したいとな

Ne 了解~、伝えておくよ~

Lu ……にしてもラヴィス様もうお茶を飲み干しちゃったんですね

Ra ああ、当然だ、フローラ印の精霊界産新茶はやっぱり味が違うんだぞ!

Lu そんな感じの話前回もしていましたよね……

Ne そうだね~、じゃあおかわりを用意してこようかな~

Ra ああ頼む、ついでに煎餅も持ってきてくれ

Ne 了解~♪

(そんなネレイスの前に何か食べたげな顔をした風竜と馬の姿)

Ne あ……そっか……エミリオさん、ヘリオスさん!

Em ……あ、アキオスも何か欲しい?

He お前もか?

(そろってうなずく)

Ne ん~……何をあげればいいかな……?

Em アキオス、何が食べたい?

(鳴き声を上げている)

Em ネレイスさん、アキオスにフローラ農園のリンゴを持ってきてあげて

Ne 了解~♪

He お前もあそこのニンジンが好きだったな……それでいいか?

(こくこくとうなずいた)

Ne リンゴとニンジンね、じゃあ行ってくるよ~♪

(ネレイスが光に包まれて消えた)

Ra ……ところでやっぱり思うんだが……お前たちは自分の相棒が何て言ってるのか分かるのか?

Em ええ、もちろんよ He 勿論だ

Lu 転生の際にそういう力を授かった……ということですね?

Em ……そう……なのかな?でもずっとずーっと一緒にいれば互いのことよく分かっているんじゃない?

Ra ……まぁ……な(ルミナスを見る)

Lu ……////

Em アキオスはしっかりものよ、ちょっと口は悪いけど本当はちょっと寂しがりやだし

(アキオスがちょっと不服そうな顔をし、鳴き声をあげる)

Em 何、アキオス?本当のことでしょ?(なでなで)

(何かいいたげな顔をしていたが、なでられると大人しくなった)

He こいつは最初は臆病だったな……乗馬の心得があった俺でも最初のうちは乗るのにすら苦労したな……

Em あの頃ね……暴れるその子に振り落とされてヘリオスが大怪我した時は本当に心配したんだから

He 今でも若干臆病な部分もあるが俺の指示はちゃんと聞いてくれる。俺と一緒ならできると思ってくれてるようだからありがたいものだ……

(アキオスとは違いあまり鳴き声などは上げず大人しい)

Ra ……ところでヘリオス、お前のその馬は何て名前なんだ?

He ああ、こいつはフォルカークって言う

Ra ふむ……

He ……そういや暑いよな、鎧外してやらんと……

(煌びやかな鎧を外してあげると白い立派な毛の馬の体が現れた)

Lu ……え……もともと白馬だったのですか!?

He ああ、そうだ。ただどうもこいつはこの白い毛が恥ずかしいみたいでな、だから普段出撃の際は鎧を着させている

Lu 重くないのですか……?

He 馬ならこれくらい平気だ、荷運びをするヤツなんかは自分の鎧に鎧を着た俺が乗った重量よりもはるかに重いものだって楽々運ぶからな……

Em その点で言えば風竜だってそうなんだけど……流石に重いものを運ぶ時は落とさないように気を遣わないといけないぶん運送速度が落ちちゃうからね

Ne おまたせ、おかわり準備してきたよ~。もちろんこの子たちのためのフローラ農園産リンゴとニンジンも持ってきたよ~♪

Em ありがと、ほら、あなたの大好きなリンゴよ

He お前もおいしいニンジン食べてくれ

(両者シャリシャリポリポリおいしそうに食べていく)

Ra 風竜ってのは草食系の竜なのか?

Em いいえ、基本雑食よ。まぁ素早い動きを生かして狩りができるし飛べる竜は高いとこにある植物だって食べられるしね

Ne ん~……最近の竜族は雑食が増えてきてるかな……でも基本的に肉食寄りが多いのは事実……かなぁ

Lu そういえば竜族ももともとは精霊の一種という言い伝えからネレイスさんは竜族とも関係が深かったですね……

Ra ……まぁ竜族の食性について詳しい理由はそれだけじゃないんだろうけどな

Ne あはははは……

Em でももともとはこの子フローラさんのこと嫌いだったのよね……

Ra アロマ系の香りだな?

Em そうね、そういえばラヴィスもユリの香りはダメなんだっけ?

Ra ……ああ、あれはどうも香りがキツすぎる気がして好きになれん

Em 竜族は鼻も人より敏感なことが多いからね

Ne アキオスに嫌われてるって思ったフローラさんがアキオスの前にはフルーツ系の香りをさせて顔を出すようにしたら危うく食べられそうになったって……

Em ええ、そうだったわ。止めるのに苦労したわ、あの時は

Ne で、これまで不快な思いをさせちゃったお詫びにあげたのがそのリンゴで……

Em それ以降フローラさんもこのリンゴも好きになった……ってことよ

(アキオスはリンゴをシャリシャリ食べるのに夢中)

Ra ……そして馬はやっぱりニンジンなのか?

He ああ、そういえばリンゴも結構好きだったな……

Ne 馬って確か“硬くて甘みのあるもの”が好きだったような気が……

He ……そういやそんな話聞いた覚えが……

(フォルカークもニンジンをポリポリ食べるのに夢中)

Ne にしても本当によく食べるね……

Em そうね、私たちじゃ信じられないくらいよく食べるのよね……

He ああ、フローラがいてくれて本当に助かってるよ

Ne 普通だと食費バカにならないもんね……

Lu ささ、せっかくネレイスさんが持ってきてくれたおかわりのお茶が冷めちゃいますよ

Ra そうだな……



(しばらくみんなしてまったりお茶を飲む)



Ra ……っといけない、もうこんな時間か!?

Em あら、もう終わりなの?

Ra いや……もう1話題ってとこだな……

Em 1話題ねぇ……

Lu では“神界八将としての2人”か“また別の仕事をしている2人”かについてでしょうか?

Em そうね……

He その2つでだったら……

Em 後者ね He 後者だな

Ra ……揃ったな

Em だって前者はみんなとだいたい同じでしょ?

He それを宣伝したってなぁ……

Ra ま、それもそうだな

Lu では風竜便業者としてのエミリオさんとシュヴァレスク王立騎士団長としてのヘリオスさんについてですね

Ra まずはヘリオスからだな

He シュヴァレスク王立騎士団はその名の通りシュヴァレスク王国の治安維持のために設立された騎馬隊だ。元々は王族を警護する親衛隊だったことから戦闘能力は皆かなりのものだ

Em シュヴァレスク王国にはもう1つ空挺師団があるのよね?

He ああ……ってお前はその空挺師団の特別教官じゃなかったか?

Em ええ、ついでに言えばネレイスさんもね

Ne あはは……まぁね……

He ……まぁそんな優秀な人材の揃った騎士団だがシュヴァレスク王国はいたって平和なとこだ、王立騎士団が直接出向くような仕事はほとんど来ないのが実情だ

Ra ただそれでも日々の鍛錬は欠かさないのだろう?

He ああ、勿論だ

Ra ならちゃんと仕事をしてるんだな

He ……来るべき時のために鍛錬を積み実力をつけることだって人を、国を、世界を救う者の仕事……ってことか?

Ra まぁな

He ん?じゃあ普段のラヴィスたちは……

Ra エミリオ、風竜便の仕事ってどんなのだ?

He (話を変えた……)

Em 簡単に言えば荷物を依頼された場所に運ぶ、ただそれだけよ

Lu それを機動性に優れた風竜を使うことで時間を短縮させている……ということですね?

Em ええ、それに加えて……世界を越えて荷物を運ぶってこともしているわ

Ra 世界を越えて……か

Em だから時には亡命補助とか……密輸の依頼とかそういうのも頼まれることがあるの……

Lu そういう時は……?

Em 気は進まないけどやっているわ

Lu ……大丈夫なの?

Em ……一度そういうことをした世界には行きづらくなるわ

Ra だがお前は風竜便の仕事に誇りを持っているんだろ?こういうのは信用問題ってのもあるしな

Em そうね、どんなに危険なものでも運んでくれるっていう信頼を与えてあげないとね……

Ne その甲斐あって今じゃ各地からひっぱりだこだよね……

Em クリスマスの時とか本当にね……ネレイスさん毎年毎年手伝ってくれてありがとね

Ne いえいえ~

Ra ま、みんなも何か運んでもらいたいものがあったらエミリオに頼むといいぞ!

Lu ……それ見ている方に言ってるのですか?

Ra ああ!

Lu ……まぁいいですけど

Ra さて、ではそろそろ時間だな……

He そうか……

Em 呼んでくれてありがとね

Ra こちらこそ来てくれて感謝する

Lu それでは……

Em その前に……ネレイスさん、お茶おかわり!

Ne は~い♪

Ra おいおい、締めてからにしようぜ

Em あ……そうね

Ra それでは今回の長閑な座談会編は以上だ、ゲストは空神エミリオと騎神ヘリオスでした~

Lu また次回もよろしくお願いします……

Em ……じゃあネレイスさん

Ne うん、ラヴィスも飲むよね~?

Ra ああ、頼む






次回のゲストは……?

Fl 分かりにくいですけど次のゲストは私フローラですわ~


プロフィール

ラヴィス

Author:ラヴィス
パソコン使えないくせにブログに手を出した愚か者。
……温かい目で見てもらえるとうれしいです。

毎週月曜に大小の違いはあれど更新中です。

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