本日の更新内容

・用語集精霊界編 風竜

 はい、来週ゼミの論文発表で忙しいので今回も簡単な更新になりました。多分次回も簡単な更新で終わっちゃうと思います……

 では今回もこんな感じで……では失礼します。

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本日の更新内容

・メンバー紹介 愛用武器 ミーナ ヘリオス 

どうも、ラヴィスです。今回もちょっと手抜きな更新に……。しかもこの後には学生実験のTAやらゼミの論文の和訳やらで忙しいというね……。まぁのんびり頑張っていこうと思います。座談会の方も早く進めたいですしね……

では今回はこの辺で~、また次回の更新をお楽しみに~

本日の更新内容

・用語集精霊界編 ウンディーネ族

どうも、ラヴィスです。2週連続でブログ開設1周年記念やったせいでちゃんとした更新する気が……なものでしてこうなりました、はい、すみません。まぁこれも種族というよりかは若干個人に近いものになってますね……まぁその辺は適宜修正なんかもしていくと思います。

では今回はこの辺で~、また次回の更新をお楽しみに~

ブログ開設1周年記念特別SS 在りし日の2人編~後編~

「……ラヴィス様……覚悟はいいですね……?」

「何を今更言っているんだよ……」

 ラヴィスとルミナスはまた先の中庭にある立派な噴水の前に来ていた。時間は日付が変わってまださほど経っていない深夜。闇夜に包まれたこの静かな空間に聞こえるのは滾々と水を湧き出させる噴水の音のみである。

「……では……」

 ルミナスは噴水の縁に手を置き、なにやら静かに詠唱を始めた。すると先ほどまで絶え間なく水を湧き出させていた噴水がぴたっと止まった。噴水の底の一部に隠されていた扉がゆっくりと開くと溜まっていた水は一斉にその中へと流れ込んでいった。

「これは……」

「……行きましょう、ラヴィス様……」

 何が起きたか分からない様子のラヴィスの手を取りルミナスは噴水の底の隠し部屋の中へと入っていった。そして2人が入ったかを確認していたかのように扉はゆっくりと閉まり、噴水は元の滾々と水を噴出す姿に戻っていた。

「……!!……なんと言うか……幻想的な空間だな……噴水の水の一部がここに流れ込んで……」

「ここは私が水鏡の間と名付けた隠し部屋……壁を伝い床を濡らす噴水の水が鏡のように姿を映す……」

 部屋は上にあった噴水より2周りほども大きい空間になっていて壁を伝った水と天井から滴り落ちる水滴、そして先ほど流れ込んだ水によって床は足首ほどの深さにまで水が溜まりほのかに光る明かりを受け2人の姿を映し出していた。そして部屋の奥には水のカーテンのようなものに覆われていた棺が1つ置かれていた。

「……私がこれと選んだ人と共に永遠の眠りにつく場所……そしてこれがその棺……」

「…………」

「ちょっと狭いかもしれませんが……いいですよね……?」

「……ああ、構わん」

 2人は棺に近づき蓋を開けた。中はシンプルな作りになっていてちょっとどころではなく2人で入るにはかなり窮屈そうであった。

「……おい、これちょっとどころじゃなく大分狭いぞ……?」

 先にラヴィスが中に入ったが仰向けに入ったのでは到底ルミナスが入るスペースがなく、横を向いて入ってもルミナスがギリギリ横向きで入れるくらいのスペースが残るだけであった。

「これくらいでいいんです……んっ……」

 そしてその残ったスペースにルミナスがうまく入り込んだ。こうして2人は向かい合い密着した形でなんとか棺に収まった。

「全く……お前みたいな貴族が入る大きさの棺じゃないだろ……」

「……スカスカなものよりはマシですよ……」

「……まあな、自分の大好きなものでぎゅうぎゅうになってるんだしな……」

「はい……」

 その後しばらく2人は黙り込んだままであった。朝方の一件以降2人は身の回りの人々に別れの言葉を直々に伝えに行っていた。使用人たち、護衛隊、そしてルミナスの両親から子供まで口々に“竜化が進行していることはルミナスが常々言っていた”ことと“ラヴィスならルミナスの傍にいつづけるだろう”という言葉がでていたあたり竜化の影響で2人がいなくなることは分かっており、それ相応の覚悟はできていたようだ。
 ラヴィスは話が早く済んで安堵した一方、自分より先に周りの人がルミナスの竜化の進行を把握していたことに悔しさを感じていた。自分がもっと早く気付いていれば、もっと早くに問いただしていればと思った瞬間もあった。しかしその事実を知ったとすればラヴィスが感じる責任は周りの人が知っている時よりも遥かに大きなものとなる。ルミナスなら間違いなくそんなことはさせたくないと思うであろうことはずっと一緒にいたラヴィスならよく分かっていた。結局ラヴィスはルミナスが精一杯の気遣いをしてくれたと思い込むことで決着をつけたが、それでも複雑な感情だった。

「……ラヴィス様……」

 黙りこんだままの空気に耐えられなくなったのかルミナスはそう言いながらラヴィスをぎゅっと抱きしめた。

「……どうした?」

「……これだけくっついていれば……死んでも一緒にいられますよね……?」

「……当たり前だ、心配するな」

 狭い棺の中でただでさえ密着した状態のルミナスをラヴィスは目一杯抱きしめてあげた。

「ぁぅ……////

「落ち着くまでこうしておいてやるから……」

「はぃぃ……////

 今までラヴィスの方からここまでぎゅっと抱きしめてくれるようなことはなかったので、ルミナスは顔を真っ赤にし今にも消え入りそうな声でそう言った。でもその言葉はルミナスにとって非常に心強いものとなった。

「……ラヴィス様……そろそろ……いいでしょうか?」

 しばらくラヴィスに抱かれ決心をつけたルミナスはそう言った。先ほどまでのどこか不安そうな声や仕草はもうどこにもなかった。

「ああ……」

 ラヴィスははなから覚悟がついていたように普段と変わらない様子でそう言った。

「……同じ日に生まれて……その日に夫婦の誓いをし……そして共に死ぬ…………私はラヴィス様との出会いに本当に感謝しています」

「……我も……我を熱烈に愛してくれるお前に出会えたこと……感謝する」

 そしてラヴィスは体を少し起こすと内側から器用に蓋を動かし棺を閉じた。棺の中は真っ暗となり、また長らく狭い棺の中でくっついていたせいか2人は汗をかいてしまっていた。

「……では…・・・」

 しかし2人は全く気にする様子も見せずにそっと顔を近づけた。真っ暗ではあったものの密着していたためか2人が近づけた顔はまったくずれることなく唇と唇で重なった。そしてその状態のままルミナスはゆっくりと魔力を放出し始めていった。
 魔力はその量の多少はあれど誰もが必ずしも持っているものであり、またその波長は人によって異なることが多い。さらに生命活動の維持にも魔力が大きく携わっているとされている。故に魔力を使い切ってしまえば生命活動が維持できなくなり死んでしまう。ルミナスはこの魔力を放出していくことで眠るように死を迎えようと考えていた。さらにルミナスとラヴィスは非常に珍しいことにお互いの魔力の波長が同じであり、波長が同じ魔力を持つ者同士はお互いの魔力をやりとりすることが可能である。よって今ラヴィスはルミナスに己の全ての魔力を預けているような形になっている。こうすれば2人が同じ瞬間に、互いに互いを傷つけることなく静かに死ねる2人にとって最良の方法だった。狭い棺の中に放出された2人の持つ多量の魔力(とは言ってもルミナスの量のほうが圧倒的に多い)は、やがてその棺自体に強力な封印がかかる形でどんどん消費されていった。

(……ルミナス……我は……お前を……)

 ルミナスに身を任せ己の魔力を開放しているラヴィスは魔力が急激に失われているせいか意識がどんどん遠のいていくような状況下にあった。そのため次第にその腕にかけている力はどんどん弱くなっている。しかしそれでもラヴィスは抱きしめ続けていなければ離れていってしまうんじゃないかという不安にルミナスが駆られないように、そして自分が感じてしまわないようにただただルミナスを抱きしめ続けていた。

(ルミ……ナ…………ス…………)

 そしてついに魔力を全て開放し終わり2人の持つ魔力は空っぽになった。魔力によって一部律されていた生命活動はこれによって完全に停止し2人の意識は一気に消えかかろうとしていた。

(……ごめん……なさ……い……ラヴィス……さ……ま……)

 そんな中不意にルミナスの声が聞こえたような気がした。しかしそれが本物か幻か考える間も無く意識は途切れてしまった。2人の意識が完全に途切れてからしばらくすると、棺のわずかな隙間から小さな光の泡が漏れ出ていった。その様はかつては世界を巡り世界を救った2人の戦い手が静かにこの世を去っていったことを表しているかのようであった。







「………ス…ま……!ラ……ス様!!」

「……ん……ルミ……ナス……?」

 ルミナスの声でラヴィスはようやく目を覚ました。辺りは何も無いただ真っ白の世界だった。ひとまずルミナスがすぐそこにいたことに安心したラヴィスはそっとルミナスを抱き寄せた。

「……よかった……無事……一緒に逝けたんだな……」

「はい……そしてラヴィス様……」

 ルミナスは照れくさそうな感じでラヴィスの後ろの方を指差した。

「お2方をお待ちしていました……」

「な……!その声……その姿……!!」

 振り返ったラヴィスはその姿とかけられた声に非常に驚いた様子を見せた。というのも2人に声をかけたその人物は生前何度も会い何度もお世話になっていた人物であったのだった。

「メリアス……様……!?何故ここに……!?」

 その人物はラヴィスたちの住んでいた隣の大陸にある一国を治め、世界を巡る旅において様々なサポートをしてくれていたメリアスという名の神竜であった。

「私はあなた方を待っていたのです……」

「……どういうことだよ?」

 突然の思いも寄らぬ人物の登場にラヴィスは完全に理解ができない様子であったが、一緒にここに来たルミナスの様子は明らかに違っていた。さして驚いた様子はないが非常に申し訳なさそうな顔をしていた。

「……訳が分からないのも無理はないでしょう……ルミナスさん、説明をしてあげて下さい」

 メリアスにそう言われたルミナスはラヴィスに知っていたことを全て話していった。まずメリアスの本当の姿はラヴィスたちが住んでいた“顕界”と呼ばれる世界を安定させる目的を持った“四界”と呼ばれる存在のさらに上に位置する“顕界”そしてその“四界”を安定させることを目的とした“神界”と呼ばれる場所に所属しており、四界の1つである“天界”と呼ばれる世界の安定を担っている“天界竜”と呼ばれる存在であった。そしてメリアスは顕界で“世界を安定に導けるほどの実力者”を探しており、その眼鏡にかなったのが世界を渡り世界を救ってきた将軍とその仲間たちであった。そこでメリアスは事前にルミナスを含めた数人に“世界を安定に導くためにその力を貸して頂きたい”とお願いをしていたのだった。

「…………」

「このような重大な事実をルミナスさんには伝えあなたには黙っていたこと、そしてルミナスさんや他の方に口止めさせていたこと……お許し下さい……」

「……つまり我に世界の安定に向けて力を貸して欲しい……ということだな?」

「はい……」

「断ると言ったらどうする?」

 ラヴィスのその言葉にルミナスは先ほどから申し訳なさそうにしていた表情をさらに曇らせた。

「……止めることはしません。事情を話さずにいた私たちが悪いのですから」

 メリアスは淡々とそう言った。

「強制はしない……か……」

 そう言うと今度はルミナスの方を向いた。

「なぁルミナス、そう言えばお前“聖女”とやらに推薦されてなかったか?」

「はい……天界の筆頭聖女……つまり……天界女王に……」

「それはつまり……」

「……………………」

 ルミナスは黙り込んでしまった。ラヴィスはこのことが意味することをすぐに理解すると再びメリアスの方に向き直り

「メリアス様、貴女の依頼……謹んで受けさせて頂く」

「……!」

「……いいのですね?この依頼を受けてしまえば人の……そして世界の輪廻の枠から外れた存在へとなってしまいます。これは世界の安定が保たれる時が訪れるまで……安息の時は来ないということですよ?」

「貴女はもう我々が全面的に協力してくれることを前提として話を進めているんじゃないか?」

「…………」

 ニヤリと笑いながらラヴィスが言い放った一言が図星だったのかメリアスは押し黙ってしまった。

「ラヴィス様……本当に……受けて下さるのですか……?」

 そのメリアスの代わりにルミナスがそう言った。

「ああ」

「……ラヴィス様……今まで何も言わずにいたこと……そして……このように永遠に近い時を生きねばならなくなることを強要させてしまったことをお許し下さい……なんて……そんなこと言ったって許してくれる訳ありませんよね……」

 ルミナスはラヴィスの前でそっと膝を折った。その声は心から申し訳ないと思っている気持ちからかかなり震えていた。

「……そんな私が言える立場ではないのは重々承知しています……でも……もしよろしければ……私と永遠を共にしてして頂けませんか……?私……ラヴィス様と一緒でなければ……こんなこと……」

 途中から涙声になったルミナスが全てを言い切る前にラヴィスはルミナスを抱き寄せた。

「全く……勝手に我の運命決めやがって……その責任を永遠にとってもらわないと困るな」

「……ラヴィス様……」

「……それはまぁいいとして……第一そんなこと聞くまでもないだろ。我はあの時“いつまでもお前の傍にいてやる”って言ったんだぞ?それが簡単に揺らぐような生易しい覚悟なわけないだろ……」

「う……(グスッ)」

「我と永遠を約束してくれる女なんざ普通いないんだ……お前のことは本当に大事にしたい……」

「ラヴィス様……ラヴィス様ぁ……(グスッ)」

 2人が覚悟を決めたあの日のようにルミナスはラヴィス胸に顔をうずめてただただ涙を流し、ラヴィスはルミナスが落ち着くまで抱きしめ続けた。
 その後2人は正式に世界を安定に導く者として転生を果たし、後に将軍とその仲間たちで構成される神界認可傭兵隊SkyBlueの基礎を築いていくこととなる。何があろうと分かつことのできない固い愛情で結ばれたラヴィスとルミナス。その永遠とも言える時を生きる生活はこうして始まったのだった。

ブログ開設1周年記念特別SS 在りし日の2人編~前編~

「…………」

 まだ日の出前の薄暗い時間であったがルミナスは自分のベッドを出て自らの左腕を見ていた。その腕は既に人のものではなく、真っ白な鱗状のもので覆われている。そしてもっと言えば腕だけではない。左肩から腰にかけてがすっかり白い鱗状のものへと変わってしまっていた。

「……もう……こんなにもなってしまったのですね……」

 そう言うとベッドの方へと目を移す。そこには静かに寝息を立てているラヴィスがいる。

「ラヴィス様……私……もう……」

 今の自分の状態とラヴィスのことを思うだけでルミナスは涙が止まらなくなる。自分に残されている時間はほとんど無い、そんな中でルミナスには大きな選択を迫られている。既に選択は決めた……はずだった。しかしその選択で本当にいいのか、ラヴィスはそれを受け入れてくれるのか……

「……明日は……私たちの……もう……そこしか……チャンスは……」

 ルミナスは再びベッドに入りラヴィスと向かい合わないようにして目を閉じた。



「……ん……あれ……ルミナスはもう起きてたのか……」

 日が昇って大分経ったところでラヴィスはようやく目を覚ました。ボーっとした目で辺りを見回すが一緒に寝ていたはずのルミナスの姿は無かった。

「……まぁこんな時間だもんな……」

 ラヴィスは着替えるとまだはっきりしていないような目つきと足取りで朝食を食べに部屋の外へと向かった。

「ここにももういない……か」

 食事の置かれたテーブルにはラヴィスの分だけの朝食だけが残されていた。向側に用意されていたルミナスの分の朝食は残さず綺麗に食べ終わった状態で置かれていて、片付けられるのを待っていた。

「あ、陛下様。遅いお目覚めですね」

「シルフィか……ルミナスはいつここに来た?」

「ルミナス様でしたら30分ほど前にこちらにいらして10分ほど前に出ていかれました」

 そこに使用人の格好をしたシルフィという女性がルミナスの食器を片付けに入ってきた。シルフィはラヴィスの問いに答えながら大変慣れた様子で食器をまとめて運んでいく。

「そうか、ああシルフィついでにこれを少し温め直してくれ」

「かしこまりました、少々お待ち下さい」

 シルフィはさらにラヴィスの皿を一つを持って厨房の方へと向かった。そして少し経った後にほのかに湯気の立った先の料理をラヴィスの前に運んできた。

「助かる、シルフィ」

「できれば明日は揃って起きてきて下さいね?大事な日なのですから……」

「……そうだな、まぁ明日はルミナスも知ってるだろうから我が寝ていたら起こしてくれるだろ」

「それもそうですね……」

「……今日もおいしかった、ごちそうさま」

 ラヴィスはシルフィと軽いやり取りをしながら朝食を済ませた。そしてシルフィの前で丁寧に食器を重ねてから部屋を後にした。

「さて、普段のルミナスだったら……あそこにいるだろうな」

 そしてラヴィスはルミナスを探しに出かけていった。



「…………」

 城の中庭に造られた滾々と水を湧き立たせている石造りの噴水をルミナスは静かに見つめていた。ルミナスは小さい頃からこの噴水が大好きで何か大きなことがあったときは必ずここに来て気持ちの整理をつけてきた。そしてここ最近は毎日のように訪れては湧き出す水を眺めつつ思いをめぐらしていたのだった。

「……ラヴィス様……」

「……何だ?」

「ふぇぇぇっ!?」

「何驚いてるんだよ……やはりここにいたか……」

「ら……ラヴィス様……驚かさないで下さいよぉ……」

 何気なく漏らした言葉に返事を返されてルミナスは思わず変な声を上げてしまった。そのルミナスの目には涙が浮かんでいる。

「お……おい、泣くことはないだろ……」

「あ……!違います……これは……!」

「……まぁいい、それより最近お前の様子が変なんだが……」

「あ……それは……」

 ラヴィスもやはりここ最近のルミナスの様子がおかしいことには気付いていた。しかしルミナスがあまりにも聞かれたくないような空気を出していたためになかなか声をかけられなかったのである。

「……明日のことでないなら隠し事はしないことになっているよな?」

「…………」

「なぁ、ルミナス、一体な……」

「ラヴィス様すみません……っ!!」

「!!おい……!!」

 いよいよ耐え切れなくなったルミナスはラヴィスに抱きつき、辺りを憚ることなく泣き出した。

「る……ルミナス!?」

「本当は……もっと前から言うべきだったのに……でも……でもっ……」

「何があった?」

 ラヴィスがそう言うとルミナスはラヴィスを離し着ていた立派なドレスに手を掛けてゆっくりと脱ぎ始めた。

「待て、こんなとこでドレス脱ぐな……!」

「いえ……今の私に起きてること……見ていただかなければ……」

 ルミナスはドレスを脱ぎ左腕から腰まで竜化した姿をラヴィスに見せた。

「……!!おい、ルミナス……これは……」

「竜化が進行した結果です……」

「……いつからだ?」

「……酷くなったのはここ一週間ほど前からです……」

「……お前何故それを早く言わなかった?どうすれば治るんだ!?」

 ラヴィスの語気はどんどん強くなっていく。

「……体の竜化が始まったら……もう……」

「これまではそんなことにならなかっただろ!」

「……抑制していただけに過ぎませんよ……竜の血を持っている限り竜化は起こってしまう……」

「……子供たちは大丈夫なのか?」

「マーズの持つ竜因子は私やマーキュリーに比べれば遥かに少なく問題はありません……そしてマーキュリーは……もう氷竜として生きていく覚悟を決めています……心配はありませんよ……」

「……お前は竜として生きていく覚悟は決められないのか?……我はお前が……」

「それは嫌です……私は人としてラヴィス様の傍にずっといたいから……竜化すれば……ラヴィス様を……」

「…………」

「ラヴィス様……もう……何が言いたいか……分かりますね?」

 ルミナスはそう言うとまたラヴィスを軽く抱きしめた。

「人であるうちに……ラヴィス様の手で……」

「…………」

 ルミナスは出会った時のことから今までのことをゆっくりと語りだした。思えば出会いは偶然だった。傭兵として各地を転々としていたラヴィスはとある戦場の外れで剣術修行をしていた敵でも味方でもないルミナスに斬りかかり、ルミナスにコテンパンにされたところから始まったのだった。その後指導者を欲していたルミナスによってラヴィスはルミナスのもとに引き取られ、剣術指南役として生活していく中次第にルミナスに気に入られていった。

「そして……ラヴィス様に将軍様から招集がかかって……私……」

 その後もルミナスは思い出話を語り続けていった。ラヴィスとどうしても一緒に行きたくて泣きながら駄々をこねたこと、将軍と仲間たちの前でラヴィスに恥をかかせたこと、将軍たちの仲間としてラヴィスの傍らで戦い続けたこと、そしてラヴィスが仕留め損ねた魔竜からラヴィスをかばい重傷を負い、その傷が元で竜の血に侵食されてしまったことも……。

「ラヴィス様……」

「あれは……仕留め損ねていた我の失態だ、お前が気に病む必要は無いとずっと言っているだろ……」

 やがて話はラヴィスに告白し恋人に迎え入れてくれたこと、結婚の申し出を受け入れたこと、挙式のことといったものになっていく。言葉のトーンは嬉しそうである一方どこか申し訳なさそうな感じも見受けられるものであった。そして結婚後も仲良く将軍たちと旅を続けてきたこと、その世界がとても美しかったこと、そして将軍が腰を落ち着けた後も平和に暮らしてきたこと……。こうしてルミナスはラヴィスと出会ってきてからの思い出を語り終えた。途中からは涙ながらになりながらであった。

「……少々強引でしたが……今までずっと……あなたの傍に居続けられて……様々なことを体験して……」

 ラヴィスの胸に顔をうずめ泣きながら喋るルミナスをラヴィスはそっと抱きしめた。

「……ルミナス、安心しろ。我はずっと傍にいてやるから……」

「……でも……」

「……我も一緒に逝ってやるてことだ」

 ラヴィスはルミナスをそっと胸から離すとそう優しく言った。

「そんな!ラヴィス様も私と一緒に死ぬだなんて……!」

「何言ってるんだ、立場が逆だったら迷わず同じことを言っただろう?」

「それは……」

「お前にはこれ以上ないほど愛してもらったからな、我をここまで大事にしてくれたんだから……いつまでもお前の傍にいてやるさ」

「ラヴィス様……ラヴィス様ぁ……」

 泣きじゃくるルミナスをラヴィスは今度はしっかりと抱きしめた。

プロフィール

ラヴィス

Author:ラヴィス
パソコン使えないくせにブログに手を出した愚か者。
……温かい目で見てもらえるとうれしいです。

毎週月曜に大小の違いはあれど更新中です。

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