コワレタセカイ ノ モノガタリ ~フコウノセカイ 真相編~

 将軍が訪れた謎の世界、その話をしてから長い時間が経っていた。その間に様々なことがあり一旦は忘れられていたことであったのだが、あることを境に再びこの世界の調査が続けられていたのである。

「……ランディか、何か分かったんだな?」

 そんな中ランディから呼び出しを受けた将軍はランディの部屋に来ていた。この世界について一番精力的に調査を行っており、創造主五神具についての調査なども進めていた中で再びこの問題に当たったようである。

「……そうだね、色々あるけど何から話そうか?」

「……まずはあの世界が何なのか……だ」

「……あの世界は元々エウロギアと呼ばれる世界だったらしいんだ」

 まずランディはもともとあった世界のことについて話し始めたのであった。その話の内容は次のようなものであった。



――かつてこの世界はたび重なる戦乱により荒れ果てていた。その世界には3つの国があり、常に覇権を争い戦争を続けており、それによりどの国も疲弊を続け三国共倒れによる世界の滅亡の時が近づいていたようである。そんな世界にある天使が舞い降りたのだという。その天使の活躍によって戦乱は収まり平和な治世となり、その世界にあった3つの国はその天使を信仰する宗教国家として生まれ変わった。有事の際にはその天使の力を借り、その天使もその世界のために力を振るい、国民は平和で安定した生活を送れるようになったのである。



「……そんな世界がなんであんなになっちまったんだ?」

「……恐らくはその“天使”に何かあったんだろうね」

「……天使……か……ルミナスなら何か知ってるだろうか?」

 天使とくれば天界女王のルミナスが詳しいであろう、早速ルミナスにも話を聞こうとした将軍をランディはすぐに制した。

「……だろうと思ってもうルミナスにも話を聞いてきたさ」

「……なんだよ……で、何だって?」

「……凄い古い文献にそのような記述があったらしいよ。……ある優秀な12翼の天使が10翼になって帰ってきたんだとか」

「……何かあったのか……」

「そうだね、“何か”あったんだろうね」

 ランディの口ぶりは何が起きたのかまでも把握しているようであった。

「……その天使は天界から神界に渡った……今も神界で暮らしているそうだよ」

「ほぉ、それって誰なんだ?」

「……それはね……」

 そしてついにランディの口から真相を知る天使の名前が語られた。





「…………」

 将軍は神界宮殿を後にしており、多くの建物が立ち並ぶ市街区の中でも一際立派な建物の一室で人を待っていた。神界にも四界各地から集まってきた者たちが暮らす市街区というものが存在しており、ここでは神界宮殿を取り仕切っているノエルとは別に“市長”のような存在が統治をしているんである。その市長がいるいわば役所に将軍がやってきたのもその“市長”と話を話をするためである。

「……軍神殿か……私に話があるそうだが……」

 そこに立派な翼を持った天使が姿を現した。将軍は立ち上がり頭を下げた。

「……市街区の市長……レミエル殿、急な会談の申し込みに応じて頂き大変感謝している」

「……神界八将からのお話であれば……」

 神界の市長を務めていたのはレミエルと呼ばれる天使であった。その姿は綺麗なブロンドの長い髪でほんのり赤い瞳に整った顔立ちをし、背中には白くて大きく立派な羽が6枚覗いており非常に美しかった。

「……市長業務も忙しいでしょうから早速本題に入りましょう」

 将軍はレミエルと向かい合うようにして座り早速本題を切り出した。

「……貴女はエウロギアという場所をご存じですか?」

 将軍がエウロギアの名前を出した途端にレミエルの表情は一気に変わった。

「……軍神殿、その話は……」

「これを見ていただきたい」

 さらに将軍は真っ白い石をレミエルに見せた。

「……っ!!これは……軍神殿、これはいつどこで……!?」

 そこにかすかに見えていた文様にレミエルはやはり心当たりがあったらしい。レミエルは驚愕しつつもどこか沈痛な面持ちで将軍の方を向いてそう言った。

「……まぁ詳しい時期はよく覚えてないが……世界を渡り歩いていた時に偶然訪れた“何もない真っ白な世界”で会ったボロボロの精霊にもらった」

「……そうか……まだ……残っていたのか……」

「……レミエル殿、あの世界で一体何があったんだ?」

「……今も忘れない……あの世界は私が滅ぼしたようなものなのだから……」

 そしてレミエルの口から真っ白になってしまった世界の真相が語られていった。





「……なるほど、それで貴女は……」

「そうだ……そしてこれもその時の……」

 話し終えたレミエルは将軍に1枚の写真を見せた。天使に相応しい真っ白の法衣をまとったその背中には12枚の立派な純白の翼が広げられていた。恐らくは12翼の天使だった時のものであろう。

「……立派なものだな、十二聖女候補にもなっていたのだろう?」

「……ああ、だが今ではこの様だ」

「……!いつの間に……」

 将軍がレミエルの写真に一瞬目線を移していた間に目の前のレミエルは同じ法衣に着替えた姿で立っていた。しかし純白だった法衣は薄汚れ、ところどころ破れや穴が開いており写真の時の美しさは見る影もなかった。さらには背中に広げられた12枚の羽のうち左右1枚ずつの2枚の翼は途中で折れてなくなり、羽もボロボロに抜け落ちてしまっていた。

「……これも戒め……滅びる世界を救えなかったあの時の未熟さを忘れないための……」

「……ん、ちょっと待て……」

 不意に将軍の懐から光が漏れ始めていた。

「これは……!」

 光を発していたものは異世界の扉の鍵であり、入力されていた座標はこれまで何度入力してもエラーが出ていたあの崩壊した世界のものであった。

「それは何だ?」

「……崩壊したあの世界の招待状のようなものだ。恐らく……貴女を招待したかったのだろう」

「……私を……そうか……」

 そしてレミエルは覚悟を決めたように小さく頷くとすぐに誰かと連絡を取り始めた。

「……秘書には連絡を入れた。これで私も同行できる」

「そうか……じゃあ行くとしようか」

 将軍が手をかざすと2人の目の前に異世界の扉が現れた。その扉が静かに開く。

「…………」

 まずはレミエルが神妙な面持ちで異世界の扉の中へ踏み込んでいった。その後に将軍も続いていく。そして2人が扉の中へと消えると光の泡となって消えていった。



~フコウノセカイ エピローグに続く~


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コワレタセカイ ノ モノガタリ ~コワレタセカイ 調査編~

「ノエル様、いるか?」

「軍神さん……?私のところへ来るなんて珍しいですね……」

 将軍は神界宮殿内の一室に来ていた。ノエルが仕事をしていたその部屋にはノエルの他に侍女のプリローダと何故かネレイスがいたのであった。

「ネレイスもいるのか、ちょうどいい」

「……なんかすっごい嫌な予感するなぁ……」

 ラヴィスたちには知られていないようだが実は精霊を通じて放浪先での情報交換をしており、比較的交流は多いことからネレイスもこういうときに言われる言葉は大体ネレイスにとっては厄介事になりそうなものであることは分かっていた。

「……これが何なのか……分かるか?」

 ただ将軍はネレイスに向かって先ほどもらった石を放り投げるだけだった。ネレイスはそれをしっかりとキャッチする。

「わわっ……と……んー……石?」

「……石みたいだが……何だと思う?」

「……んー……」

 ネレイスはその石をくまなく調べていく。しかしただの真っ白くうっすらと模様が浮き出ている様なだけの石が何なのかはさっぱり分からないようである。

「……軍神さん、これはどこで……?」

 横から覗いていたノエルにもさっぱり見当はつかないようであった。

「……なーんもない真っ白の世界だった」

「……何もない?」

「ああ、建物とか草木はおろか地面も真っ白。まっさらなキャンバスのような場所だった」

「…………そんな世界が……?」

 将軍が立ち寄った世界のことを話していくとノエルの表情が次第に曇っていった。

「……その様子、ノエル様も知らなかったってことだな?」

「はい……すみません……」

 ノエルは“創造主”と呼ばれる存在の“娘”にあたる存在であり、現在の神界の最高位に立つ存在であると言える。世界の安定や管理をすることが仕事であるとされているだけに自分の職務怠慢を指摘されているような気がしているようだ。

「……まぁ仕方ないか……」

「……でも……その……」

「ん?」

「……その世界ってどこにあったんですか?」

「……それもまた妙なんだよな……」

 将軍はその場で異世界の扉の座標軸入力を始める。

「……座標軸B254-37……ここだ」

 入力履歴から座標軸を入力をし決定させたが、やはり入力エラーと表示されてしまっている。

「……入力エラー……その座標軸コードは存在しません……?」

「……その1点だけエラーが出る……その前後は普通に別々の世界へとつながっているようだった」

「…………少し待ってください」

 ここでノエルは何か思い当ったようであり、史料を探しに向かった。

「……ネレイス、精霊界のネットワークを使ってこの地点の調査を頼めるか?」

「……なるほどねー、了解だよ」

 その間に将軍はネレイスを使った調査も指示をした。精霊たちは顕界各地に数多存在しており、精霊界女王ネレイスはその精霊たちを使って各地の情報を集めることができるのであった。その精霊たちを使った情報網は迅速かつ正確であり、ネレイスも自身のカリスマ性を存分に発揮し顕界各地の精霊たちを味方につけ精霊界を繁栄させ続けていったのである。

「……軍神さん!ありましたよ!」

 そこにノエルが分厚い史料を掲げながらパタパタと走って戻ってきた。

「……ずーっと昔には荒れてしまった顕界を“創造主”が新しい顕界に造り変えていたという記録が残ってました」

「……ふむ」

「……ただ……そんな世界はそうそうできないってあるのですが……」

「……だろうよ、そうそう起きてたら大問題だろうよ……」

 ノエルはさらに史料をめくっていく。

「……ですが“創造主”が消えて以降誰もできなくなってしまった訳で……そのせいで……」

「…………」

「……違うんじゃない?」

 ノエルのその言葉に傍で聞いていたネレイスが反論した。

「……その1点だけが消されてるなんて不自然だと思うんだけど?」

「そ……そうですか?」

「さっき精霊たちにその周辺の調査をさせてみたんだけど……その座標軸の前の世界とその座標軸の後の世界を見てみると後の世界は人も動物もいない、だけど自然にあふれた世界だった……多分これ新しくできた世界だと思う……」

「そうだな、居心地のいい世界だった」

「……もともとあった世界の上に上書きをしたような感じがするんだよね……」

 ネレイスの表情がだんだんと険しくなっていく。

「……何かを……隠蔽するため……?」

「……多分ね。まぁ何もなくなっちゃったような世界は隠したくなるだろうけど……」

 ネレイスの言葉にノエルの顔はどんどん青ざめていく。

「……大丈夫、ノエル様がやったことじゃないのは分かってるから」

「……はい……」

 ネレイスがフォローをしてくれたものの、ノエルにとって自分が治めている(ようなものの)神界での疑惑による衝撃の大きさは計り知れないものなのだろう。ノエルの顔色は悪くなる一方である。

「……ひとまずこの話はここまでだな……オレはランディとも話をしてくる」

「うん、そうだね……」

「……すみません……お力になれなくて……」

「気にすんな、じゃあ失礼するよ」

 そう言って将軍はノエルの執務室を後にした。





「……と、いうことなんだが……」

「ふむ……随分厄介なことになっているね……」

 将軍はランディのところにも行き同じ話をした。智神と呼ばれるランディであれば何かしらアドバイスももらえるだろうと思っていた。

「……少なくともノエル様が絡んでいないのは確実だね」

「ああ……ノエル様はそういうの隠す人じゃないだろ」

「……そうだね、でも……」

 ランディは将軍の話を聞くとさっそくこう切り出した。

「消した世界の上に新しい世界を造ったのだったら……何故同じ規模の世界をあてがわなかったんだろうね?」

「……どういうことだ?」

「仮にその世界が座標軸10個分の規模だったとしよう。そしたらその上には同じ座標軸10個分の規模の世界を対応させるのが普通だと思わないかい?」

「……ふむ、そういうことか」

 ランディはさらに続けていく。

「……新しい世界は座標軸が9個分しかないのはどうも不自然だ」

「……隠す気がなかったなんてことはないだろうからな……」

「……やった本人は隠したつもりだった。でも問題の座標1点だけは隠しきれなかった……」

「……じゃあ新しく造った世界にもB254-37って座標軸があるんじゃないかと?」

「だと思うよ」

 そう言うとランディは自身の得物である立派な槍を手に取った。

「……どうした、ランディ?」

「……いやぁ、何かに呼ばれてるような気がしてね。この世界の秘密をお前が解き明かせ……ってね」

「なんだよそれ……」

「……僕もちょっと調査に行ってくるよ。……僕がこんな外に出たくてうずうずしてるなんてこと、ここ最近なかったからね」

 将軍が見たランディの顔にはいつにないほどの不敵な笑みが浮かんでいた。

「……そうそう、言われなくても分かってると思うけど……」

 そして出て行く直前にランディは将軍に向かってこう言った。

「……間違いなくこの世界のカギは君が握ってる。僕たちが謎は解いてあげるから解決するのは任せたよ」

「……へいへい」

 そしてランディは調査に向かっていった。こうしてコワレタセカイの調査は始ったのである。



~フコウノセカイ 真相編に続く~


小ネタ ~神界八将円卓会議第2回~


小ネタ ~神界八将円卓会議第2回~

将:将軍 Ra:ラヴィス Rn:ランディ Md:ミディア He:ヘリオス Em:エミリオ
Ch:クロノス Br:ブリュンヒルデ(静) Bry:ブリュンヒルデ(動) Mi:ミーナ





神界のとある一室……



Mi:……今回も神界八将の皆さんにお集まりいただきました

将:なんだか久しぶりだな

Rn:仕方ないさ、こうして全員を集める裏にはものすごい根回しをしてるんだろうからそうそうすぐにできるものではないだろう?

Mi:……そうですね

Ch:“精霊界の仕事が終わって一息つこうとしたのになんでだよぉ……グスン……”ってさっきネレイスさん言ってたなぁ

Br:……相変わらず可哀想ですよね

Bry:まぁそういう役回りになっちゃってるからね、あの人

Mi:……まぁそのネレイスさんのためにも早く始めましょうか。流れは前回と全く一緒……

(見覚えのあるフリップを出す)

Mi::こちらに書かれた“神”“界”“八”“将”の中から1つを選んで頂き、そこに書かれた議題について話し合って頂きます

(“将”はすでにひっくり返っており前回の議題“神界八将の出会い”が書かれてあった)

Ra:……追加はないんだな

Mi:とりあえずは用意していた4つを片付けてほしいので……

将:……まぁそうだな

Mi:では今回は将軍様に選んで頂きます

将:じゃあ“神”で行こうか

Mi:今回のテーマは……“神界八将No.1は!?”に決定です!

将:No.1か……

Ra:No.1と言われても色々な分野があるだろうよ

Mi:そうですね、では……“一番強い人は?”でどうでしょうか?

将:神界八将最強……か

Rn:ひとまずフリップに自分が思う最強の人を書いて同時に見せてみよう

Md:は……はい

(各々フリップに最強だと思う人を書いていく)

Rn:では一斉に発表しよう、せーの!

将:クロノス
Ra:クロノス
Rn:クロノス
Md:クロノス
He:クロノス
Em:クロノス
Br:クロノス
Bry:クロノス
Ch:将軍

Mi:圧倒的多数でクロノスさんですね

Ch:ちょいちょいちょい!待て待て、みんな絶対おかしいでしょ!

将:何がおかしいんだよ、“最強”だったら当然お前だろう?

Ra:ああ、戦闘能力だったら確かに将軍だろうが“最強”なら文句なくお前だ

Rn:まぁまぁ、とりあえずみんなの意見を1人ずつ聞いていこうか

将:まずはオレからだ。神界八将最強は文句なしに避神のクロノスだろう。いかなる攻撃をも回避するその力に勝つことは不可能だしな。効果は10分だとか言っておきながらどんなにくたくたであっても回避してるんだから実質いつまでも回避を続けられるだろうよ。そんな奴に勝つことなんて不可能だろ

Ra:我も同じくクロノスだな。神界八将だけでなくSkyBlue最強と言っても過言じゃないだろ……クロノスの回避の力の所以たるあの時の精霊は精霊界女王ネレイスもその力を恐れているとこがある……それくらい避神の力は圧倒的なものだろう。まさに最強に相応しいじゃないか

Rn:僕もクロノスに1票だ。最も強い……その言葉の意味で行けば“一番負けない者”が最強にあたるだろう。クロノスは攻撃面では確かに振るわないかもしれないから“勝つ”ことは難しいかもしれない。でも脅威の回避能力は勝負で“負けない”状況を作り出しているのは間違いないからね。その点で行けば最強なのはクロノスだよ

Md:私もクロノスさんですね……なんと言うかその……私も攻撃を防ぐことが仕事なので攻撃をしてくれなければ私の持ち味が出せないんです……自分の持ち味を存分に発揮することが勝つことにつながると思っているので……その……通用しない以前に勝負にならないクロノスさんとの相手が一番……苦手です

Em:私もクロノスさんだね、攻撃力を誇る人の場合攻撃が通用しなければ負けのようなもの、守備力を誇る人の場合守りを破られたら負けのようなもの。私は一度たりともクロノスさんに一撃を与えられた試しがないんだからクロノスさんには勝ててないわ。他の人たちにはそんなことないならクロノスさんが一番強いんじゃないの?

He:まぁクロノスが最強だろう。戦闘能力、水域戦闘力、智力、守備力、空域戦闘力、機動力、回避力、連携能力。神界八将がそれぞれ誇る能力のぶつかり合いを考えた時にまずは場所を問わず力を発揮できることが必要だろう。陸海空全てで能力が発揮できるのは多分ランディとクロノスだろう。だがランディの智力を持ってしてもクロノスの回避力は止まらない……。これは即ちクロノスが最強だということになるだろう

Br:クロノスさんですね。一緒によく仕事をしますしクロノスさんのことはよく見てきていますが……全方位から攻撃されても必中攻撃であっても回避をする……回避の神の名に相応しいその力は他の何物をも跳ね返すものだと思ってます

Bry:まぁもう理由なんて出尽くしちゃってるけど……まぁみんな言ってる通りクロノスさんが最強でしょう?

Mi:はい、では最後にクロノスさんから何か……

Ch:……もう言い返す気がしねぇ……

Mi:分かりました。それではこの円卓会議で神界八将最強は避神クロノスさんに決定しました!

Ch:……ハァ……

Mi:では最強の座に輝いたクロノスさんにはこれからネレイスさんのお手伝いに行ってもらおうと思います

Ch:は!?

将:そうだな、早くネレイスのとこ行ってやれよ

Ch:いやいや……オレが行ってもお手伝いにはならな……

Ra:お前が注意引けばネレイスが攻撃に集中でいるだろうよ。十分助けにはなる

Mi:さぁ、ネレイスさんが待っていますよ!

Ch:……ハァ……

(部屋から出て出撃していった)

Mi:それではみなさんもお集まり頂いてありがとうございました……

将:少なくともあと2回はこれやるんだろ?

Mi:まぁ……その予定です

Ra:……そのために今からスケジュール管理とか日程調整するんだろ?

Mi:……そうなりますね

Rn:……君も大変だね

Mi:これくらい……問題ないですよ

He:……そうか?俺には随分無理をしているように見えるが

Mi:大丈夫ですよ……兄上

Em:……そう言って前回はその翌日疲労でダウンしてたんじゃなかったっけ?

Mi:う……

Md:ダメですよ!休む時は休まなければ!私だって体は丈夫ですが休む時は休んでいるんですから!

Mi:分かりましたよ……

Bry:……と、いうことで円卓会議第2回は以上!

Br:第3回をお楽しみに……





小ネタ ~神界八将円卓会議第2回~ 完


小ネタ 十二使徒の企み ~精霊界再生直後の巻~




これは精霊界再生直後の魔界における会話である










「それは本当か?」

「はい、間違いありません」

 隠し扉を抜けた先の地下に造られていた一室で2人が会話をしていた。

「……朱腕のファラ……まさかまだ生き残っていたとはな」

「……あの時からほとんど姿は変わらないまま……ですが……」

「ネレイス様側にそんな助っ人がついていたとは……もしやこちらの情報も……」

「……恐らくは。ファラは消滅したとされた存在故に魔界に入り込んで情報を盗むことくらいは容易……」

「……魔界にとっては脅威だな……しかし我々にしてみれば……」

「……リスクを冒して接近する必要が減る」

「……ああ」

「……ネレイス様が精霊界の女王となられ立て直しが進めば……」

「……もうしばらくの辛抱だな」

「そうですね……」

「だがしかし引き続き神界の者との接触は続けてくれよ、バレンシア」

「分かりました、兄上」

 バレンシアと呼ばれた女性はその部屋を後にした。残ったのは男の方だけになる。

「……ファラを味方につけるとは……そこもネレイス様の人柄がなせることなんだろうな……」

 その男は机に積まれていたファイルの一つを手に取りパラパラページをめくっていく。魔界十二使徒に関する資料がまとめられている中ある唯一1枚でまとめられていたところがあった。魔界十二使徒となって早い時期に消滅したとされていたためにその存在についてあまり知られていない部分もあった。

「……ファラともうまく連絡を取らないといけないな」

 薄暗い部屋の中不敵な笑みを浮かべた男の眼が光ったような気がした。



 
プロフィール

Author:ラヴィス
パソコン使えないくせにブログに手を出した愚か者。
……温かい目で見てもらえるとうれしいです。

毎週月曜に大小の違いはあれど更新中です。

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