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コワレタセカイ ノ モノガタリ ~ナゲキノセカイ プロローグ~

「……まさかあの時の座標がそうだったとはな……」

 ラヴィスは神界の転送装置にある座標軸を入力していた。座標軸A790-62……ラヴィスはかつてこの座標軸に一度アクセスをしていたのだった。あれは丁度休みの日……偶然遊びに来ていた異界の女王に振り回されるような形で付き合わされていたときのことであった。

「ねぇねぇラヴィスさん、早く次のとこいこーよ♪」

「ハァ……仕方ねぇな……」

 その客人にせがまれラヴィスは様々な世界を案内していた。その最中にラヴィスはその座標軸を誤入力してしまっていた。

「……ん?入力エラー?この座標は存在しません……?」

「ねぇ、まだー?」

「まぁいいか……あー待ってろ……」

 その時は単純に入力ミスだと思っていたのと客人にせかされていたのがあったために深く気にすることはなかった。しかしランディや将軍からコワレタセカイの概要を聞いたことでこのことを思い出したのであった。

「……ランディの見立てだとこれを持ってれば入れるんじゃないかとは言っていたが……」

 今ラヴィスの手には折れた地剣の欠片が握られていた。将軍は地剣に見初められた存在であったことからコワレタセカイへと踏み入れることができていた。恐らくこの地剣がコワレタセカイに踏み込む鍵になるとランディは判断していた。

「……今のとこはエラーが出てるな……」

 しかし今は入力した座標は存在しないという表示が出ていた。

「……しっかし何で我が出るんだ……?将軍がもう一度行った方が確実だろうに……」

 本来は将軍が再び出向くのが確実であったはずだが当の本人は何故かこの世界の調査をラヴィスへと回してきたのである。それも将軍がいつものようにすっぽかした訳ではなく正式に行ってくれという依頼をしてきたのだから珍しかった。さらにランディからも今回はラヴィスが行くにふさわしい場所だと告げられていた。あの2人は何か知っているような雰囲気を出していたがラヴィスには“行けば分かる”とだけ告げられ詳しくは教えてもらうことができなかった。

「……ハァ……あいつらばっかり何を……」

 ラヴィスが軽く悪態をついたその瞬間にこれまで全く反応を示していなかった異世界の扉が接続完了を示していた。

「っと……急に来たな……さて、十分気をつけないとな……」

 行き着いた先がどうなっているのかは誰にも分からない。ラヴィスはひとつ深呼吸をすると意を決し異世界の扉の中へと踏み入れていった。








「ナゼ……ドウシテ……コンナコトニ……」







「……うへぇ……こりゃ……酷いぞ」

 ラヴィスが降り立った場所は小さな岩の上であった。その岩は宙に浮いているようであり、周囲にもそれは点在している。上を向いても空はなく下を向いても地面はない。ただただ小さな岩が無数に浮いているこの状態は粉々に砕け散った星の残骸ともいえるようなものであった。

「……一応これ以上砕けたりはしなさそうか……」

 ラヴィスは足元を確認し安全であることを確かめた。さらにこの岩が単純に浮いているだけでなくしっかり固定されているようである。

「……よっ……と」

 ラヴィスは少し下にあった岩場へと飛び移った。その岩場は丁度用意されていたかのような位置にあり、その後も下へ下へと向かっていくにはお誂えの位置に岩場は続いていた。

「……これはもう下に向かって行けと言っているようなものだな……」

 足を踏み外すのが怖かったがこの岩場は親切なことに降りられそうな位置以外からは外に出られないようになっていた。これにより進む道も確定したことになる。

「……さて……じゃあ慎重に調査開始だ」

 崩壊したこの世界の真相を探るためラヴィスはさらに下の岩場へと飛び移っていった。



~ナゲキノセカイ 探索編に続く~


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Author:ラヴィス
パソコン使えないくせにブログに手を出した愚か者。
……温かい目で見てもらえるとうれしいです。

毎週月曜に大小の違いはあれど更新中です。

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